世界では現在、地球温暖化を抑止すべく、脱炭素社会の構築が急がれており、その一環としてガソリン車から電気自動車への転換が推進されています。
そんななか、中国に本社を置く電気自動車メーカー『BYD』が、世界に進出していることをご存じでしょうか?
本記事では、そのBYDの概要を、電気自動車のラインナップとともに紹介します。
BYDという企業と同社が手掛ける電気自動車について関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
中国発の電気自動車メーカーBYDとは?
BYDは、中国の広東省深圳に本社を置くグローバル企業です。
1995年に王伝福会長によって、バッテリーメーカーとして創業されました。
主な事業として、“電気自動車”“ITエレクトロニクス”“新エネルギー”“モノレール”の4つを展開しています。
なかでも、販売台数世界1位に躍り出た電気自動車は、BYDグループの骨格を成す事業で、2023年には300万台を販売しました。
電気自動車事業において現在、世界70か国、400を超える都市に進出を果たしています。
BYDの電気自動車に関する歴史
BYDの電気自動車に関するこれまでの歩みを、以下にまとめました。
【BYDの電気自動車事業の沿革】
1995年 バッテリーメーカーとして創業
2003年 中国国営の自動車メーカーを買収し、自動車事業を開始
2008年 世界初の量産型プラグインハイブリット自動車(PHV)を開発・販売
2010年 電気自動車のクロスオーバー“e6”を販売
2022年 電気自動車の販売台数において世界一位を獲得
2023年 日本に進出し『ATTO3』『DOLPHIN』を販売
創業当初のBYDは、バッテリーの製造・販売を主な事業として行っており、携帯電話の分野で高いシェアを誇っていました。
そこで培ったバッテリーに対する高い技術力を活かし、2008年よりPHVを皮切りに電気自動車事業に参入したというわけです。
BYDは、2008年の参入から14年で販売台数世界1位を獲得しており、急速的に電気自動車市場で飛躍的な成長を遂げたことがわかります。
中国だけにとどまらないBYDの電気自動車の現在とこれから
日本では、2023年に発売されたばかりのBYDの電気自動車ですが、海外ではすでに一定の普及をみせています。
日本でも発売されているDOLPHINは、2021年8月に中国でリリースされてから、2023年9月に日本に到来するまでに、全世界で約43万台を超える販売台数を誇りました。
ATTO3においても、2022年2月のリリースから同年末までに販売台数が約20万台に達しており、どちらも十分に実績があるといっても過言ではありません。
また、ヨーロッパの自動車安全テスト“EURO NACP”において、DOLPHINとATTO3ともに最高評価を獲得しています。
販売実数の伸びに、性能面の評価の裏付けがあることがわかりますね。
このように世界的にトップシェアを誇るBYDですが、各国市場では今後も攻勢が予想されます。
BYDの電気自動車は、これまで中国国内のみで生産されていましたが、タイに工場を設置し、2024年6月より生産を開始します。
この工場は、年間で15万台もの電気自動車を生産する能力を有し、同社のさらなる海外進出で大きな役割を担うことになるでしょう。
日本においても、2025年以内に年間3万台の電気自動車を販売することを目標としており、販売拠点を2024年5月時点で6か所のところから100か所まで増やす予定です。
BYDの電気自動車を、街なかでよく見かけるようになる未来も、そう遠くはないかもしれませんね。
中国車に対する日本人のイメージの変化
中国車に対する「コピー車なのではないか」「安全性に問題はないだろうか……」といったマイナスのイメージは、もう過去のものです。
特にBYDの電気自動車は、デザインや安全性、クオリティのどの点においても日本車や欧州車に引けを取ることはありません。
デザイン性が向上したのは、他国で実績のあるデザイナーを起用したことが理由の一つに挙げられるでしょう。
BYDでは、アウディのトップデザイナーであったヴォルフガング・エッガー氏をはじめとする、欧州車のデザイナーを招聘し、優れたデザインの電気自動車を世に送り出しています。
また、安全性においても、世界的に認められつつあります。
次項で詳細を説明しますが、BYDのバッテリーは高品質で安全なことで知られており、そのクオリティは、ほかの大手電気自動車メーカーにも採用されるほどです。
このような、BYDの躍進もあって、現在の中国車は、従来の「安かろう悪かろう」から、大幅なイメージアップを果たしつつあります。
BYDの電気自動車の特徴
BYDの電気自動車の販売台数が、世界一位を獲得するまでに至ったのには、どのような背景があるのでしょうか?
人気の理由を、BYDの電気自動車の特徴からひも解いていきましょう。
高品質なバッテリー
まず、BYDの電気自動車の特徴として挙げられるのは、バッテリーの品質の高さです。
前述した通り、BYDはもともとバッテリーメーカーとして発足したこともあって、バッテリーに関する技術が秀でています。
BYDの電気自動車に搭載されている、“ブレードバッテリー”は安全性・耐久性ともに高水準なうえ、容量も多いという優れものです。
この品質の良さの背景には、ブレードバッテリーに、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用していることにあります。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、リン原子(P)と鉄(Fe)、酸素原子(O)の結合した電池です。
この結合は非常に強固で、安定した性質を有しており、熱暴走を起こしづらい傾向があります。
一方でリン酸鉄リチウムイオン電池はエネルギー密度が低く、サイズに対してバッテリー容量が少ないという欠点がありますが、その点はBYDの技術力でカバーしました。
BYDでは長くて薄い形状のブレードバッテリーを独自開発し、これをバッテリーパック内に効率よく敷き詰めることで、安全性と強度を確保し、長距離運転を可能にしました。
例として、日本で販売されているATTO3は、一回の充電で470km走行することができます。
このように、BYDは、長年にわたり培ってきた技術を遺憾なく発揮し、安定性と耐久性に優れ、大容量なバッテリーを搭載することに成功しています。
パーツの内製化による高いコストパフォーマンス
車に必要なパーツのほとんどを内製で対応している点も、BYDの電気自動車の特徴です。
日本の自動車メーカーにおける、パーツの内製率は、3割程度といわれています。
エンジンや車台など主要なパーツは自社で製造するものの、それ以外のパーツは外注に委託するのが、ほかのメーカーでは一般的です。
一方、BYDは、自社製品を構成するパーツの9割程度を社内で製造しています。
内製化することによって、外注委託費用が発生しなくなるため、コストを抑えることができるというわけです。
また、対象パーツに対する技術や知識が蓄積されることで、より品質の良い電気自動車の生産にもつながります。
このようにBYDでは、パーツの内製化によって、コストを抑え、なおかつハイクオリティな電気自動車の製造・販売を実現しています。
BYDの電気自動車の日本販売ラインナップ
それでは、2024年6月時点で日本において販売されている、または販売予定のBYDの電気自動車を確認していきましょう。
【BYDの電気自動車の日本販売ラインナップ】
ATTO3
DOLPHIN
SEAL
以下からは、これら3種の電気自動車の特徴と基本情報を詳しく紹介していきます。
ATTO3
まず紹介するのは、日本で最初に販売開始された『ATTO3(アットスリー)』です。
龍の目がモチーフとして取り入れられたフロントフェイスは、中国の伝統とともに近代的な雰囲気を感じさせます。
一方で、その内装はフィットネスジムと音楽をコンセプトに設計されており、非常に独創的な見た目となっています。
ダンベルを模したというエアコンやスピーカーと一体になった円筒状のドアノブなど、ほかの車にはないユニークな作りが、遊び心をくすぐりますね。
サンルーフや合皮製のシート、スポーツホイールなど、普通はオプションで付ける装備が標準搭載されている点も魅力的です。
そんなATTO3の基本情報を、以下にまとめました。
【ATTO3の基本情報】
車名 | ATTO3 |
タイプ | SUV |
値段(円) | 450万 |
乗車定員(名) | 5 |
全長/全幅/全高/ホイールベース(mm) | 4,455×1,875×1,615×2,720 |
航続距離(km) | 470 |
電池容量(kWh) | 58.56 |
最高出力(kW) | 150 |
ATTO3の値段は、450万円と、SUVタイプのガソリン車の価格帯と比べても、高いということはありません。
航続距離は充電満了時で470㎞と、買い物や通勤はもちろん、多少の長距離ドライブであっても、バッテリーを気にせずに利用できるでしょう。
また、SUVであるため、走行する道を選ばないうえ、ラゲッジスペースも大容量でさまざまなシーンで活躍すること間違いなしです。
また、BYD ATTO3の試乗レポートも公開中ですので、あわせてご覧ください!
DOLPHIN
続いて紹介する『DOLPHIN(ドルフィン)』は、BYDが海洋生物から着想を得たシリーズの第一弾の電気自動車です。
その名の通り、イルカをモチーフにデザインされており、丸みを帯びた車体は“愛らしさ”や“力強さ”を表現しています。
内装においても、エアコン部分やドアノブなど、所々にイルカのモチーフがちりばめられていて、爽やかな雰囲気を味わえますね。
日本国内では、スタンダードモデルとロングレンジモデルが販売されていますが、サイズは変わらず、電池容量やモーターの最大出力といった性能に違いがあります。
それでは、DOLPHINの基本情報を見てみましょう。
【DOLPHINの特徴】
車名 | DOLPHIN スタンダートモデル | DOLPHIN ロングレンジモデル |
タイプ | コンパクトカー | |
値段(円) | 363万 | 407万 |
乗車定員(名) | 5 | |
全長/全幅/全高/ホイールベース(mm) | 4,290×1,770×1,550×2,700 | |
航続距離(km) | 400 | 476 |
電池容量(kWh) | 44.9 | 58.6 |
最高出力(kW) | 70 | 150 |
スタンダートモデルが363万円、ロングレンジモデルが407万円と、ATTO3よりもさらにお求めやすくなっています。
価格は安くなったものの、運転支援システムや先進安全装置など、多くの機能が搭載されており、お得感満載です。
DOLPHINはコンパクトカーに分類され、立体駐車場に格納できるうえ、最小回転半径約5.2mと、街中の取り回しもスムーズです。
また、小さくなったといっても、乗車定員はATTO3と同じ5名で、ラゲッジスペースもきちんと確保されています。
なお、スタンダートモデルとロングレンジモデルは、電池容量や最高出力が異なることから、航続距離では400kmと470kmと、差があります。
価格差も考慮しながら、ご自身の用途に合ったモデルを選んでみてはいかがでしょう。
BYD DOLPHINの試乗レポートも公開中ですので、ぜひ参考にしてみてください!
SEAL
BYDが2024年6月より日本で販売を開始するのが、『SEAL(シール)』です。
SEALは英語で“アザラシ”を意味し、DOLPHINと同じく、海洋シリーズの一つに連なるモデルです。
車体からは、シックで気品の溢れる雰囲気にくわえて、スポーツカーのようなスタイリッシュさもうかがえます。
水中を泳ぐアザラシが、魚をとらえたときの俊敏さからインスパイアを受け、このデザインが誕生しました。
また、デザインだけでなく、空力特性にも優れており、一般的な乗用車のcd値(空気抵抗係数)が0.25~0.4程度であるのに対し、0.21と最高レベルを誇ります。
SEALは、駆動方式によって異なるRWDモデルとAWDモデルの2種類が販売されます。
それぞれの基本情報は、以下の通りです。
【SEALの特徴】
車名 | SEAL RWDモデル | SEAL AWDモデル |
タイプ | セダン | |
値段(円) ※中国国内での販売価格を参考 | 約380万 | 約600万 |
乗車定員(名) | 5 | |
全長/全幅/全高/ホイールベース(mm) | 4,800×1,875×1,460×2,920 | |
航続距離(km) | 640 | 575 |
電池容量(kWh) | 82.56 | |
最高出力(kW) | 230 | 390 |
中国国内では、RWDモデルとAWDモデルがそれぞれ、約380万円と約600万円で販売されており、ほかのセダンタイプの電気自動車と比べるとお買い得といえるでしょう。
とくに、RWDモデルは、航続距離が640kmもあるにもかかわらず、値段をみると400万円を切るという、驚くべきコストパフォーマンスを誇ります。
ほかに特筆すべきなのは、最高出力で、RWDモデルが230kW、AWDモデルが390kWと、すでに紹介した2車種と比べると非常に高い点です。
AWDモデルにおいては、静止状態から100km/hまでの加速タイムがわずか3.8秒と、スポーツカー並みの速さです。
「デザイン・性能ともにスポーツカーのような電気自動車に乗りたい」とお考えの方は、SEALの発売を待ちましょう。
なお、BYD SEALの試乗レポートも公開中ですので、ぜひあわせてご覧ください!
電気自動車を利用するメリット
BYDの製品を含む、電気自動車を運転するメリットは、どのような点にあるのでしょうか。
まず、メリットの一つ目に挙げられるのは、“振動や騒音が少ない”という点です。
ガソリン車は、エンジン内部でガソリンを爆発させて動力を得るという性質上、騒音や振動が問題となっていました。
一方電気自動車は、電気モーターによって走るため、騒音問題を気にする必要がないことにくわえ、快適な車内環境を実現できます。
また、地震や洪水などの災害発生時に“蓄電池として利用できる”という点もメリットの一つでしょう。
2019年に発生した台風15号の際には、停電が長引いていた千葉県内の各被災地に、自動車メーカーが電気自動車を計数十台派遣しました。
電気自動車のバッテリーは、携帯電話の充電をはじめとして、エアコンや夜間照明、地下水汲み上げポンプなどへの電力供給に利用され、被災者の生活を支えました。
このように、電気自動車のバッテリーは、家庭用蓄電池の数倍もの電力を蓄えられるため、災害時の電力として大いに役立ちます。
上述したほかにも、“環境にやさしい”“維持費が安い”など、電気自動車にはさまざまなメリットがあります。
電気自動車を利用するデメリット
電気自動車にはたくさんのメリットがある一方で、依然としてデメリットが残っているのも事実です。
デメリットの一つとして挙げられるのは、“充電インフラが不足している“という点です。
電気自動車の充電設備は、宿泊施設や商業施設、高速道路内のSA・PAなどに設置されています。
経済産業省の資料によると、2024年3月時点で、普通充電器が約3万口、急速充電器が約1万口設置されているそうです。
その一方、ガソリンスタンドはというと、2023年3月時点で2万7,963か所存在します。
一見すると、充電施設のほうが多く、インフラが整っているように感じますが、電気自動車は充電に時間を要することを考えると、まだまだ不足している状況にあります。
なお、経済産業省は、2030年までに公共用の普通充電器を12万口、急速充電器を3万口設置するという目標を掲げているので、充電スポット不足は徐々に解消へと向うでしょう。
また、電気自動車は、ガソリン車と比較すると、初期費用が高い点もデメリットとして挙げられます。
新車のガソリン車は、100万~300万円程度で購入できるのに対し、電気自動車は300万~500万円程度の費用が必要になります。
電気自動車は、最先端の技術を駆使して製造されている点や、BYDを除く一般的なバッテリーにはレアメタルが使用される点から、どうしても高額になってしまうのです。
ただし、購入に際し、補助金制度や税制優遇措置を利用できるため、販売価格よりも安く購入できます。
BYDの電気自動車を購入する際に活用できる補助金・税制優遇
前述した通り、BYDを含む電気自動車は、補助金や税制優遇を活用することでお得に購入できます。
以下より、購入の際に利用できる補助金や税制優遇の内容を紹介します。
CEV補助金
CEV補助金は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、CEVを普及させるために毎年国が実施している制度です。
2024年度においては、すでに発売されている、ATTO3とDOLPHINが制度の対象で、それぞれ35万円の補助金を受けることができます。
申請から交付までの流れは、以下の通りです。
【CEV補助金の申請から交付までの流れ】
補助金交付申請の募集
補助対象車両の購入
補助金交付申請書類の審査
補助金交付決定
補助金交付(振り込み)
上記の申請フローの全体像を掴んでおき、スムーズに補助金を受け取りましょう。
CEV補助金の申請は、次世代自動車振興センターに書類を郵送するほか、Web上で申請する方法の2通りから選べます。
CEV補助金の注意点
CEV補助金を受ける際は、以下の2つの事項にご注意ください。
CEV補助金は、購入時に価格から割り引かれるわけではなく、車両の購入手続き、ないしリース契約の手続きが完了した後に申請する制度です。
実際に補助金が交付されるまでは、申請から1~2か月ほどの期間を要します。
また、年度途中であっても、予算満了になり次第受け付けが終了してしまうことも忘れてはなりません。
BYDの自動車を購入するタイミングは、CEV補助金の申請時期も考慮し、検討するとよいでしょう。
自治体の補助金
国だけでなく、自治体でも補助金の制度を独自に実施している場合があります。
そしてその多くが、CEV補助金との併用が可能です。
たとえば、東京都の“令和6年度ZEV車両購入補助金”では、電気自動車の購入に際し、45万円の補助を受けることができます。
さらに、東京都千代田区の“令和6年度千代田区クリーンエネルギー自動車購入費助成制度”では、電気自動車1台あたり20万円の購入費用が補助されます。
千代田区在住者であれば、上記した2つも併用できるので、CEV補助金と合わせると、なんと100万円もの補助金を受けることが可能です。
電気自動車の購入を検討する際は、お住いの自治体が行っている制度を、欠かさずチェックしてみてくださいね。
エコカー減税
エコカー減税とは、自動車重量税が減免される税制優遇のことです。
環境への負荷が低い、排出ガス性能や燃費性能に優れた車への買い替えを促す目的で、2009年に新設されました。
通常、自動車には、車両の重さに応じて自動車重量税が定められており、新規登録や車検のタイミングで税金を納めなければなりません。
しかし、電気自動車であれば、エコカー減税によって、この自動車重量税が2回目の車検時まで全額免除されるため、非常にお得です。
BYDの電気自動車を購入した際も、ガソリン車なら課税されるはずだった約3万円を支払わずに済みます。
グリーン化特例
グリーン化特例もまた、国による税制優遇の一つです。
グリーン化特例は、購入する車の排出ガス性能、および燃費性能に応じて、新規登録翌年度分の自動車税を軽減する制度です。
電気自動車であれば、新規登録翌年度の自動車税が75%程度減税されます。
減税される具体的な数字は、ATTO3、DOLPHINともに1万8,750円です。
本来支払うべき自動車税額は、2万5,000円だったので、実際に支払う自動車税は6,250円となります。
なお、グリーン化特例は、2025年度末まで適用されることは決まっているものの、その後は未定です。
税制優遇措置は、国の方針によって変更される可能性があるので、電気自動車の購入の際は国の動向をきちんと確認しておきましょう。
環境性能割
環境性能割とは、車を取得する際にかかる税金の一つで、正式名称を“自動車税環境性能割”といいます。
車の環境性能が高いほど税率が低くなる仕組みで、燃費性能に応じて取得価格の0~3%が課税されます。
電気自動車の税率は、2025年度末まで0%(非課税)です。
それ以降は、BYDの電気自動車のなかで最安のDOLPHINスタンダートモデルであっても、3万6,300円以上の税金が課される可能性があります。
このように、車の取得価格が数百万円を超えることから、1~3%の税率でも、課税されれば大きな負担増につながります。
環境性能割において、非課税の対象となっている今がBYDの電気自動車の買い時なのかもしれません。
BYDは中国の企業で電気自動車メーカーとしてトップシェアを誇る
本記事では、BYDの概要と、日本で購入できる車種を紹介しました。
BYDは、中国の広東省深圳に本社を置くグローバル企業で、電気自動車事業を含む4つの事業を展開しています。
2023年には電気自動車を300万台販売し、世界一位の販売台数を誇っています。
日本では、BYDが手掛けたATTO3とDOLPHINの2種類が販売されており、2024年6月にはSEALが上陸する予定です。
デザイン・性能ともに優れたBYDの車を、街なかで見かける機会がこれから増えてくるでしょう。
BYD横浜中央店では、現在販売中のATTO3とDOLPHINの試乗体験を行っております。
「実際にBYDの電気自動車の乗り心地を体験してみたい!」とお考えの方は、ぜひ事前に連絡のうえ、当店にお越しください。