こんにちは!
東京都新宿区にある株式会社ecloreにて、事業部長をやっております望月と申します。
2023年の8月に、ATTO3の魅力をお伝えしてから早1年……、今回はとうとう発売された待望のe-スポーツセダン『SEAL』に試乗していきます!
SEALは、BYDが日本で展開する車種としては初となるセダンということもあり、これまでの2車種とは異なったテイストに仕上がっているとのこと。
実際にどのような一台となっているのか、ATTO3とDOLPHINどちらも試乗してきた私が徹底的に確かめていく所存です!
もちろん、価格面や装備面など、走行性能以外で気になるポイントもしっかりとレポートしていきますよ。
今まさにSEALをご検討中の方や、往年のスポーツカーのようなEVをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
BYD SEALの基本情報
SEALの詳細に迫る前に、基本情報を確認しておきましょう。
日本では2024年の6月に発売されたSEALは、BYDの最新技術が結集したe-スポーツセダンです。
“e-スポーツセダン”という言葉が示す通り走行性能に比重が置かれており、運動性・スピードともにこれまでに日本で発売された2車種を大きく上回っています。
また、詳しくは後述しますが、曲線を主軸とした外観も非常にスポーティーな仕上がりとなっており、性能も相まってまさに“スポーツカー”といった印象を受けます。
ここで、DOLPHIN試乗の際にもサポートしていただいた、BYD横浜中央店の岡田さんにお話を伺ってみました。
望月:
ずばり、このSEALのセールスポイントはどこでしょうか?
岡田さん:
“e-スポーツセダン”としての走行性能やデザイン性の高さはもちろんのこと、乗り心地の良さもSEALの強みだと考えています。
この点は試乗で実感していただけると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。
また、これまでの2車種がそうであったように、SEALもほとんどの装備がすべて標準でついていますので、オプションであれこれ追加する必要もありません。
望月:
EVとして高い性能を誇りつつも、BYDの特徴であるコストパフォーマンスの高さも備えているということですね!
通常モデルとAWDモデルそれぞれのスペック
SEALには、駆動形式の異なる2種類のモデルがラインナップされています。
それぞれの基本的なスペックを以下に整理しました。
【SEALの基本スペック表】
| BYD SEAL | BYD SEAL AWDモデル |
駆動形式 | RWD | AWD |
乗車定員(名) | 5 | |
全長:全幅:全高:ホイールベース(mm) | 4,800:1,875:1,460:2,920 | |
車両重量(kg) | 2,100 | 2,210 |
フロントモーター出力(kw) | - | 160 |
フロントモーター最大トルク(N.m) | - | 310 |
リアモーター出力(kw) | 230 | |
リアモーター最大トルク(N.m) | 360 | |
電池容量(kWh) | 82.56 | |
航続距離(km) | 640 | 575 |
消費税込み販売価格(円) | 528万 | 605万 |
大きさは両モデル共通で、平均的な4ドアセダンといったサイズ感です。
さすがにATTO3やDOLPHINほどのコンパクト感はありませんが、これまでセダンに乗ってきた方であれば、取り回しで苦労することはないように思えます。
RWDの通常モデルはAWDモデルと比較してパワーこそ劣るものの、電池容量が同じで車重が軽いぶん、航続距離は640kmと非常に長くなっているのがわかりますね。
新宿駅から秋田駅までが高速経由で約600kmなので、640kmも走れるなら、もうEVであることをほとんど気にせずドライブできそうです!
対するAWDモデルは、フロントとリアそれぞれにモーターが搭載されているため、圧倒的なパワーでの走行が可能となっています。
特に降雪量が多く路面が雪で覆われてしまうような地域では、このAWDのパワーが本領を発揮してくれそうです。
通常モデルと比べると航続距離はやや短いものの、それでも575kmもありますから、多少のロングドライブで困ることはないでしょう。
望月:
EVとしての性能が高いこともあって、ATTO3やDOLPHINよりも販売価格はやや高いようですが、今回も補助金などは出るのでしょうか?
岡田さん:
はい、SEALにもCEV補助金が適用されており、通常モデルなら45万円、AWDモデルでは35万円の優遇措置を受けることができます。
くわえて現在は先着1,000台限定で、両モデル通常の販売価格より33万円安くご購入いただくことが可能です。
つまり今であれば、通常モデルを450万円、AWDモデルを537万円でお求めいただけるわけですね。
望月:
なんと! このカタログスペックで450万円からというのは、ちょっと言葉が見当たらないほどの驚きですね……。
特別価格での提供は1,000台までとのことですので、気になる方はぜひお近くのBYDディーラーに問い合わせてみてください!
BYD SEALの外装
ここからは、SEALの実車を見て・触れながら、その魅力をさらに深掘りしましょう!
まずは、そのスタイリッシュな外装からチェックしていきます。
スマートなフロントデザインから漂う疾走感
鋭い眼光のようなヘッドライトと、ボンネットに走る2本のラインが際立つフロントデザインは、まさしくスポーツセダンというべきスマートな仕上がりです。
また左右のヘッドライト下部にある開口部は“Ocean X Face”というコンセプトだそうで、正面からみると“X”のように見えるつくりとなっています。
それぞれ4本存在するリップルイルミネーションも合わさって、SEALの放つ疾走感に拍車をかけていますね!
「やっぱり車にはかっこよさが欠かせないよね」とお考えなら、このSEALはうってつけの一台といって間違いないでしょう。
空気抵抗までも考慮された美しいウエストラインが光るボディサイド
SEALはDOLPHINと同じ、BYDの“海洋シリーズ”の一種であり、全体的にさざめく波のような流線形を基調としたデザインでまとめられています。
ボディサイドにあしらわれた平行に走る2本のウエストラインにも、その意匠が見て取れますね。
疾走感だけではなく美しさも感じられる、素晴らしいデザインです。
また、こうした曲線的なフォルムには、走行時の空気抵抗を低減する効果もあるとのこと。
デザイン性の高さと走行性能が一体となったSEALは、BYDのフラッグシップモデルとしてふさわしい一台だといえます。
岡田さん:
ちなみに、SEALのドアハンドルは格納式で、走行時にはドアに格納して空力特性をさらに向上させられるようになっています。
望月:
本当だ!
車体表面の凹凸もなくなって見た目的にもスマートになるので、個人的にはかなりグッとくるポイントですね。
スポーティーさの際立つブレードホイール
ボディサイドとあわせてホイールも見てみましょう。
ブレードを模したシャープなデザインのホイールは、スポーツ性の高いSEALとの相性が抜群!
ツートンカラーの組み合わせでほどよくメリハリも効いており、ひと目見ただけでもSEALだとわかる特別感がうれしいですね。
このかっこいいホイールがどちらのモデルにも標準でついてくるのも、BYDだからこそ実現できる太っ腹なサービスといえます。
水平線のようなテールライトとダックテールが印象的なリア
横一文字にまっすぐ伸びたテールライトは、さながらどこまでも広がる水平線のようで、大変美しいものです。
ライトの両端が少し膨らんでいるデザインなのもよいアクセントで、とても500万円台から購入できる車とは思えない高級感を醸し出しています。
車体下部にあるダックテールは、空気の流れを整えて走行時の安定性を高めるためのものですが、スポーティーさを演出するのにも一役買っています。
その下部に設置された大型のディフューザーも合わさって、SEALのスポーティーさをぐっと引き立たせていますね!
5種類と豊富なカラーバリエーション
SEALのボディカラーは両モデル共通で、以下の5色から選択できるとのこと。
【SEALのボディカラー】
アークティックブルー
アトランティスグレー
オーロラホワイト
コスモスブラック
シャークグレー
どれもシンプルかつ落ち着いた色合いで、ハイエンドなSEALにピッタリですね。
実際の色味が気になる方は、ぜひ試乗にいらしてその目で確かめてみましょう!
BYD SEALの内装
SEALのデザインが優れているのは外装だけではありません!
ATTO3・DOLPHINに引き続き、著名デザイナーのミケーレ・パガネッティ氏が手がけた内装は、居心地のよさとスポーティーさが両立した画期的なデザインとなっています。
スエードとレザーの組み合わせによって高級感あふれる車内に
SEALの内装には多くの箇所でスエードとレザーが用いられており、質感・見た目ともに高級感のある仕上がりとなっています。
特に本革のナッパレザーを採用しているシートは手触りが非常に良く、いつまでも座っていられそうなほどに快適です。
ダイヤモンドパターンのキルティングも大変美しく、ラグジュアリーなムードを全身で感じられます。
細部に施されたステッチ加工にも、BYDのものつくりに対する丁寧な姿勢が垣間見られますね!
岡田さん:
実際にSEALに試乗されたお客さまからも「シートの座り心地が本当に良くて、いつまでも乗っていたい」とおっしゃっていただけたことがあります。
運転席には調節可能なランバーサポートも設置されているので、長時間のドライブでも快適にお過ごしいただけますよ。
シックで落ち着いた色合いの内装とアンビエントライトのコントラスト
外装にかかわらず内装のカラーは黒がベースとなっており、シックで落ち着いた雰囲気でまとまっています。
ですが、それだけで終わらないのがSEALのすごいところ。
ダッシュボードやドアの内側にはアンビエントライトが流れるように設置されており、スポーティー感もしっかりと演出してくれています。
ご自身の好みに合わせてライティングパターンを選べるこのアンビエントライトは、ドライブの時間をより一層素敵なものにしてくれること間違いありません!
岡田さん:
スポーツカーに乗られる方はこういったライティングにもこだわられることが多いので、SEALにも搭載した次第です。
もちろん設定でオン・オフは切り替えられるので、お客さまの気分に合わせてご利用いただければと思います。
視認性に優れるヘッドアップディスプレイが光るコックピット
SEALのコックピット周りでまず注目したいのが、フロントガラスに投影されるヘッドアップディスプレイです。
ドライバーの視線の先に自然とスピードメーターが表示される仕組みとなっているため、運転しながら安全に速度を確認できるのです!
ハンドルの奥にも別にメーターパネルが設置されているので、停車時により詳細な情報が見たい場合にはそちらを確認すれば問題ありません。
ハンドルやシフトレバー周りも見ていきましょう。
ATTO3やDOLPHINと同様に、運転中に操作が必要になる機能はハンドル周りに集約されているので、利便性は折り紙つきです。
前後へのスイッチングだけで操作できるシフトレバーは直感的で使いやすいうえに、透明なクリスタルのようなデザインでラグジュアリー感もしっかりと出ています。
岡田さん:
ヘッドアップディスプレイのようなハイテクな機能もありつつ、ウインカーなどは従来の車と同じように操作できるのが、SEALの強みだと感じています。
あまりに先進的過ぎると「使いづらいな……」と思われる方が出てきてしまいますからね。
望月:
たしかに、これなら昔のセダン車にずっと乗ってきた方でも、乗り換えてすぐに馴染めそうですね。
BYD SEALの機能と装備
BYDのEVといえば機能と装備が充実しているのが特徴ですが、SEALにもそれが色濃く出ています!
お客さまを第一に考えて追加された各種新機能
SEALの運転席・助手席にはベンチレーション機能が搭載されており、オンにすることで座面のファンが稼働し、夏でも快適にドライブを満喫できます。
このベンチレーション機能は、ATTO3のオーナーさまからも「この機能もあったらなおよかったね」とのお声をいただくことが何度かあったそうです。
お客さまの声をしっかりと把握し反映していくこの姿勢は、さすがBYDだというべきポイントでしょう。
岡田さん:
ほかにも、先にご紹介したヘッドアップディスプレイや、雨を感知して自動で作動するワイパーなど、さまざまな新機能が追加されています。
望月:
こういう改善があると「こちらの声がちゃんと届いてるんだ!」ってユーザー側もうれしくなりますよね。
より大きくなってユーザビリティも向上したディスプレイ
運転席と助手席のあいだにあるディスプレイは15.6インチで、ATTO3やDOLPHINに搭載されていたものよりも大きくなって視認性が向上しています。
回転式である点は同じなので、その時々で使いやすい向きに変えられる利点は据え置きです。
音声認識に対応している点やカメラの画質が良好である点も引き継いでおり、ユーザビリティは非常に高いですね!
そんなSEALのディスプレイでは、先のベンチレーション機能やエアコンの温度・風向の調整が、指先で直感的かつ簡単に行えるようになっています。
特にエアコンの風向きをタッチパネルですぐに変えられるのが、非常に便利だなと感じました。
予防安全と衝突安全のどちらにも対応した安全装備の数々
事故を未然に防ぐ予防安全の面では、最新のADAS(先進運転支援システム)による万全の対策が講じられています。
衝突予測警告や自動緊急ブレーキ、ブラインドスポットインフォメーションなど、運転中の“もしも”に備えた機能で、安心・安全なドライブをサポート。
また、DOLPHIN試乗時にもご紹介したペダル踏み間違い時加速制御装置や、幼児置き去り検知機能も搭載されています。
走行性能の高さがセールスポイントのSEALですが、車の運転に不慣れな方やお子さまがいらっしゃる方への配慮もきちんと行き届いているのです。
万が一衝突事故が発生してしまった場合にも、車内に備えられた9つのエアバッグにより、搭乗者の被害を可能な限り軽減できるとのこと。
ご家族や大切な人も乗せることを考えると、こうした安全装備は外せませんよね。
旅行でも普段使いでも活躍する容量十分なラゲッジスペース
SEALの車体後部にあるラゲッジスペースは400Lもの容量を誇り、旅行で使うようなスーツケースでも難なく収納が可能です。
後部座席を倒してスペースを広げれば、より多くの荷物を積めるようになります。
なお、RWDの通常モデルではボンネット側にも50Lの収納スペースがあります。
「後ろのラゲッジスペースだけじゃ足りない!」というときには、こちらもあわせて使うのがよさそうです。
また、SEALでは車内のディスプレイからも、ラゲッジスペースの開閉ができるようになっているのがうれしいポイント。
「荷物で手がいっぱいだから代わりに開けてほしい~」なんてときにも、ドライバーがそのまま開けられるので便利です!
ドライブをより快適に、より楽しくする数々の装備
ここまでにご紹介した以外にも、毎日の運転やロングドライブを、ワンランク上に引き上げるいろいろな装備がSEALには搭載されています!
運転席と助手席のあいだにはワイヤレス充電が可能なスペースがあり、同時に2台までスマホを充電できます。
USBのTypeAとTypeCポート、そして12Vのアクセサリー電源も備えられているので、お手持ちの端末を充電したり、接続したりする際に困ることはなさそうです。
また、SEALの天井はガラスルーフとなっており、その開放感は格別です!
「でもそれだと車内が暑くなりそう」「紫外線にあたりたくない……」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配には及びません。
このガラスルーフは高い遮熱性を誇っており、そのうえ紫外線をなんと99.9%もカットできるという驚きの性能を有しているのです。
手動でつけられるサンシェードも付属しているので、気分に合わせてガラスルーフを楽しむかどうかを決められますよ。
充電方法
機能と装備の充実具合がわかったところで、次は充電方法をチェックしていきましょう。
右リアタイヤの上部にあるカバーを開くと、普通充電と急速充電の充電口が現れます。
ここに対応するケーブルをつなげたらすぐに充電が開始されるので、操作で特に難しい部分はありません。
ちなみに、出力が6kWの普通充電の場合、ひと晩つないでおけば50%近くまで充電できるそうです。
毎日充電が空になるまで電気自動車に乗ることはそうそうありませんから、ひと晩で50%充電できるなら日常使いで困ることはなさそうですね!
急速充電も最大105kWまでの出力に対応しているうえに、最適化されたバッテリーの温度管理システムおかげで、どこの充電スタンドを使っても安定して充電できます。
いよいよSEALの試乗開始!
というわけで、お待ちかねのSEALの試乗へと繰り出します!
今回試乗させていただくのはRWDの通常モデルです。
車重を感じさせないスムーズな走り出し
いざ出発! とハンドブレーキを解除しようと思ったのですが、解除のための装置が見当たりません。
岡田さん:
SEALに搭載されている電動パーキングブレーキは、シフトレバーがドライブに入れば自動で解除される仕組みとなっているので、手動操作は不要なのです。
また、停止する際も手動でオンにする必要はありません。
望月:
なるほど、それはかなり先進的ですね!
私も慣れていかないと(笑)
気を取り直して、シフトレバーをドライブに入れてアクセルペダルを踏み込むと、スーッと加速します。
車重が2トンを超えているSEALですが、その重さを感じさせないほどの軽やかな発進でした。
断然軽いはずのATTO3よりも、走り出しはスムーズだったように感じられたほどです。
岡田さん:
SEALに搭載されているリアモーターの最高出力とトルクは、ATTO3のそれを大きく上回っていますからね。
そこへさらにEVのもつリニアな加速力が加わることで、軽々とした走り出しを実現しているのです。
広々として快適な車内空間
SEALの後部座席に乗り込んだメンバーからは「車内がすごく広くて快適です!」とのコメントがありました。
特に足元にとても余裕があり、窮屈な感覚がまったくないとのこと。
これは、SEALに採用されているCTB(Cell to Body)という技術のおかげなのだそうです。
今までは、ボディの“下”にブレードバッテリーが敷き詰められていましたが、SEALではCTB技術により、ボディの“底面そのものに”バッテリーが組み込まれているのです!
これにより、同じ全高のセダンタイプの車と比較して、クリアランスを15mm拡大することに成功したというのですから、驚きですね!
また静穏性も高く、車内では私たちが話す声とエアコンの音しかほとんど聞こえないほどでした。
これだけ広いうえに外の音も入ってこないわけですから、同乗するご家族やご友人にもゆったりとくつろいでもらえそうですね!
街中での走行で実感するハンドリングの良さ
そのまま軽快にSEALで試乗コースを走り、細い路地や曲がり角の多い住宅街へと進んでいったわけですが、そこで感じたのがSEALの想像以上のハンドリングの良さです。
実は今回、私が試乗で運転する車種としては初のセダンということもあり「コーナリングは注意しないと……」と思っていたのですが、まったくの杞憂に過ぎませんでした!
しかし、なぜここまで高い操作性を実現できたのでしょうか?
岡田さん:
まず理由として挙げられるのが、ボディの剛性の高さですね。
一般的に車は剛性が高いほど操作性が向上する傾向にありますが、CTBを採用しているSEALはボディの剛性が非常に高く、それゆえに高い操作性を実現しているのです。
SEALから新しく採用された電動のパワーステアリングも、キビキビとクイックなレスポンスの実現に一役買っています。
望月:
“e-スポーツセダン”の名の通り、運転する楽しさがしっかりと感じられるわけですね。
路面状況の悪さが気にならない乗り心地
操作性の高さもさることながら、運転時の乗り心地の良さにも驚きました。
それなりに凸凹のある道を走ったときでも、下から突き上がってくるような感覚があまりありませんでしたね。
これは、フロントに搭載されたダブルウィッシュボーン式のサスペンションに秘密があります。
この形式のサスペンションはロードノイズの軽減や振動の吸収を得意としており、路面状況が多少悪くとも気にせず運転できるそうなのです。
後部座席のメンバーにも乗り心地を尋ねてみましたが「至って快適です!」とのこと。
いつでも快適にドライブしたいのであれば、SEALは最適な一台といえます。
従来の車種とは一線を画した加速性能
長い直線に差しかかったところで、ドライブモードをスポーツモードに変えてアクセルをぐっと踏み込みます。
すると、あっという間に速度が上昇!
あまりの加速性能に、すぐにアクセルペダルから足を離してしまいました(笑)
過去にATTO3やDOLPHINに試乗した際もEVゆえの力強さを感じられましたが、このSEALで感じた加速力は、そのときの衝撃をさらに上回っていますね。
岡田さん:
街乗りの際はエコモードやノーマルモードでも十分ですが、高速道路を走行するときなどは、ぜひスポーツモードを使用してみてほしいですね。
SEALがもつ本来の加速性能を全身で感じられると思います。
望月:
これはぜひ試乗して体験してほしいですね……。
RWDの通常モデルでこれだけの加速力ですから、フロントにもモーターが積まれているAWDモデルはとてつもないポテンシャルを秘めていそうです!
安定したパーキングサポート
SEALの性能をひと通り堪能したところで試乗終了となり、出発地点へと戻ってきた私たち。
サイズの大きいSEALですが、駐車の際も各種機能がしっかりサポートしてくれたので、なんの不便もありませんでした。
15.6インチのディスプレイには車体を俯瞰した映像が高画質で表示されるので、周囲の車や障害物との距離感を簡単に測ることができます。
また、バックの際にはサイドミラーが自動で下を向くのもポイント!
ハンドルから手を離してサイドミラーを調整しなくとも、車体下部の確認をスムーズに行えます。
細かな部分ではありますが、個人的にこの機能はかなり便利だと感じました!
岡田さん:
補足ですが、運転席と助手席のあいだにあるNFCにカードキーをかざせば、再度SEALを始動させられます。
ATTO3やDOLPHINにはNFCがサイドミラーにしかなかったので、電源が落ちたときには都度そちらにカードキーをかざさなくてはならなかったのですね。
こうしたちょっとした手間がなくなっているのも、SEALのセールスポイントです。
試乗した感想
試乗を終えて真っ先に思ったのが、“e-スポーツセダン”の名は伊達じゃない、ということです!
過去最大の出力を誇るモーターから生み出される加速力と、各種コンポーネントによって支えられた操作性の高さが、このうえないドライブフィーリングを感じさせてくれます。
「気持ちよくドライブできるEVが欲しい」と考えている方には、ぜひこのSEALのポテンシャルを体感してほしいですね。
これまでずっとガソリン車のスポーツセダンに乗ってきたという生粋の車好きの方も、間違いなく納得できる一台に仕上がっていると断言できます!
もちろん、運転を快適にしてくれる機能や装備も充実しているので、日常生活での利便性を重視したい方にもおすすめできますよ。
望月:
ちなみに、通常モデルとAWDモデルは何を基準に選べばよいでしょうか?
岡田さん:
個人的には、この横浜のような繫華街または都市部においては、RWDの通常モデルで十分に事足りると考えております。
今回試乗しておわかりいただけたようにRWDでもパワーは申し分なく、価格も比較的リーズナブルで航続距離も長いですからね。
反対に、東北地方や北海道のような降雪地帯では、AWDのパワーが必要になると思われます。
AWDモデルには専用の4輪トルク制御機能が搭載されており、スリップしやすい雪上でも安定した走行が可能です。
望月:
お住まいの地域の状況にあわせて最適なモデルを選ぶのがよさそうですね!
ドライブを心ゆくまで楽しみたい車好きにはBYDのSEALがおすすめ
今回は、BYDの最新スポーツモデル『SEAL』の性能を徹底的に解説しました!
今回の試乗で感じた通り、SEALには“車を運転する楽しさ”がぎゅっと詰まっており、まさしく“e-スポーツセダン”の名にふさわしい一台として仕上がっています。
ほかのBYDの車種と同様にドライバーをサポートする各種機能や装備も充実しているので、運転時の快適さもしっかりと備わっていますよ。
「セダンスポーツが好きでEVも気になっている」そんな方はぜひSEALを検討してみてください!
SEALのもつポテンシャルを把握するためには、やはり実際に乗ってみるのが一番です。
今回のレポートでSEALに興味をもたれた方は、BYD横浜中央店へ試乗に行ってみましょう!
監修者情報
監修者:もっちー
東京都新宿区の株式会社ecloreにて、Webマーケティング取締役事業部長兼メディア運営事業部長を担当。
大手美容クリニックのマーケティング担当を経て参画し、現在は自社サイトである『Rank-Quest』の提供するSEOサービスを統括する。
今回試乗させていただいたディーラー様:BYD横浜中央店
所在地:神奈川県横浜市中区長者町1丁目4−14
電話番号:0120-045-089
営業時間:10:00~18:00(毎週火曜日、水曜日は定休日)
対応いただいた担当者様:岡田智美さん
また、BYDの他の車種であるATTO3の試乗レポートと、DOLPHINの試乗レポートも公開中です!
ぜひ合わせてご覧ください。