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もっちー

電気自動車は酔う?酔いやすさや車酔いの対策も紹介

更新日:5月22日


電気自動車やエンジン車など、どの車に乗るかによって酔いにくい、酔いやすいはあるでしょうか。

ご自身やご家族が車に酔いやすい場合は、購入を検討する際に確認しておきたいですよね。


そこで本記事では、電気自動車特有の性能から、車酔いすることはあるのか、また車酔いの対策などをお伝えします。

電気自動車の購入を検討している方、車酔いに悩まされている方は、ぜひ本記事でご紹介する内容を参考になさってください。


目次


電気自動車は酔いやすいのか


電気自動車に乗ると、ガソリン車よりも酔うということはありません。

車酔いはさまざまな要因が重なることによって引き起こされるため、車の種類だけで酔うか酔わないかを断定できないからです。


では、どのようにして車酔いが起こるのか、その仕組みを、以下で詳しく解説します。


車酔いのメカニズム


めまいや吐き気といった車酔いの症状は、自律神経のバランスが崩れることで表れます。

自律神経のバランスが取れなくなるのは、目や耳から入ってくる情報にズレが生じることで、情報を受け取った脳が「不快」と判断することが要因です。


通常、耳の中にある三半規管と耳石器は、身体の位置や揺れ、スピードをキャッチして脳へ伝える役割を担います。

しかし、乗車時のにおいや不規則な加減速や揺れが頻繁に起こることで、脳に入ってくる情報が多すぎたり、耳から伝わる情報と目から入る視覚情報にズレが生じたりします。


この情報量の超過やズレから、脳が情報を処理しきれず、脳の中の扁桃体が情報を「不快」と認識し、自律神経を異常に興奮させてしまうのです。

自律神経は心臓・血管を含む循環器や、胃・腸などの消化器を制御しているため、バランスが取れなくなると、冷や汗や嘔吐などさまざまな症状をもたらします。


車酔いを引き起こす原因とは


前述した通り、車酔いの原因は自律神経の不調です。

つまり乗車中の車の動作だけで、車酔いが起こるわけではありません。


ここからは、車の動作以外に考えられる車酔いの原因をご紹介します。

体調不良

普段は車酔いしない健康な方でも、乗車時の体調によって、車酔いを起こすことがあります。

心身の疲労が溜まっている状態や、十分に睡眠が取れていない日は特に、自律神経のバランスが崩れます。


また、空腹や満腹など胃の調子も車酔いに関係しますので、日頃の体調管理に加えて、乗車前の食事にも気を配りましょう。

心理的要因

乗車時の緊張や不安、強迫観念をはじめとする心理的な要因も、車酔いを誘発します。

同乗者が車に酔った際に「自分も酔ったらどうしよう……」と緊張感が高まったことで、気分が悪くなったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


ストレスは、外部から刺激を受けた際に生じる緊張状態を指します。

過去の車酔いの記憶がプレッシャーやストレスとなって、車酔いを引き起こす原因となるケースも少なくありません。

車内の空気

特定のニオイから過去の車酔いを思い出し、脳や自律神経にストレスがかかって、車酔いを引き起こすことがあります。

ハル・インダストリと日本トレンドリサーチが行った調査によると、車酔い経験者の62.3%が、車酔いの原因はニオイであると回答しました。

ニオイは嗅覚神経を通して脳に信号を送るため、車内の強いニオイが刺激となって自律神経を乱してしまうわけです。


ニオイにくわえて、車内の温度や湿度も車酔いの引き金となります。

ほとんどの日本人が不快に感じるのは、温度29℃以上、湿度75%以上といわれています。

高温多湿になる季節は特に、車内のニオイや、温度・湿度管理に注意が必要です。



電気自動車の特徴


電気自動車は、バッテリーに蓄えられた電気を使って動く車です。

主な特徴は、以下の3つです。


【電気自動車の特徴】

  • 静かに走行するため、騒音を気にせずに運転できる

  • 走行中にCO2を排出しないため、環境にやさしい

  • 電気で走行するため、エネルギーコストが低い


ガソリン車は、ガソリンを燃焼させてエンジンを動かすときに振動が生じますが、電気自動車はガソリンもエンジンも使わないため、振動を抑えて流れるように走行できます。

ガソリンを使わないことから、CO2を含める排気ガスを一切排出しないので、購入時に環境性能割が効いて非課税となるだけでなく、国や自治体からの補助金を受け取れます。


このように、電気自動車は走行にガソリンを必要としないことで、さまざまな恩恵を受けることができるのです。


車酔いしにくい電気自動車の構造


車酔いの原因は、乗車時の体調や心理的状況にもよりますが、主に車内のニオイなどの刺激や、不規則な動作が繰り返されることによる自律神経の不調です。


その点でいうと、電気自動車はむしろ、酔いづらい構造であるともいえます。

ガソリンを使わずに電気で走行するため、嗅覚神経を刺激する、いわゆるガソリン臭を感じることはありません。

また、エンジンを動かす際の振動を感じないため、比較的不規則な動きが抑えられます。


車酔いしにくい電気自動車でも、車酔いを誘発する要因を強いて挙げるなら、ガソリン車と加減速する方法が一部異なる点です。

ガソリン車に乗りなれた運転手がアクセルペダルだけで加減速すると、速度が上がったところでアクセルを離す癖があるため、必要以上に減速してしまいます。

行き過ぎた減速を取り戻そうと、頻繁に加減速が繰り返されることで同乗者が不快に感じ、車酔いを起こすかもしれません。


電気自動車に限った話ではありませんが、車に酔いやすい方を乗せる場合は、急な動きが予想されるときに声を掛けるなど工夫しましょう。


出発前の車酔い対策


これまでご紹介した通り、車酔いは走行中の自律神経の乱れが原因といえども、乗車する前から対策を取ることはできます。

ここからは、出発前に効果的な車酔い対策をお伝えします。

十分な睡眠を取る

自律神経を整えるうえで、睡眠はもっとも重要なポイントです。

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられるため、双方のバランスを取ることが、自律神経を整えることにつながります。


質の良い睡眠を取るためには、眠りにつく3時間前から激しい運動を避けるなど、交感神経を抑えて、副交感神経をはたらかせることが理想とされています。

就寝3時間前からできる自律神経を整える方法として以下3点をご紹介しますので、お試しください。


【就寝3時間前からできる自律神経を整える方法】

  • スマートフォンなどの高輝度の光を避ける

  • 38~40℃のお湯に15分程度浸かる

  • 喫煙やカフェイン・アルコールの摂取を避ける


また、身体の右側を下に横向きで眠ると、いびきをかくことが抑制されるだけでなく、胃の消化機能を促進し、自律神経の負担が緩和されるといわれています。


睡眠の質が低下すると、翌朝に疲労感が残る原因にもなりますので、車に乗る前日は質の良い睡眠が取れるように工夫しましょう。

空腹・満腹を避ける

胃腸の調子を整えるため、空腹・満腹状態で車に乗るのは避けましょう。

柑橘類をはじめとする消化に悪い物をできるだけ食べないようにするなど、乗車前や乗車中に摂取する飲食物にも配慮してください。

いうまでもなく、アルコールを大量に摂取すると吐き気を引き起こすため、車に乗る際は同乗者を含めて避けましょう。


自律神経を整えるためには、胃の不快感を軽減するものや、氷または唐辛子など、冷たい・辛いといった「痛い」に似た強い刺激を与えることなどが効果的とされています。

飲食物で車酔いを完全に予防することはできませんが、上記で紹介した自律神経を整える食べ物を摂取して酔わなかった経験が自信になります。

「前にこれを食べたから車酔いしなかった」と自己暗示することで、プラシーボ効果が期待できるかもしれません。

身体を締めつける服装を避ける

窮屈な下着やベルト、ネクタイなどの身体を締めつけるような服装も、車酔いの原因の一つです。

胃を圧迫することにもつながりますので、女性であればワンピースなどゆったりとリラックスできる服装で乗車しましょう。


普段着慣れている服や、以前酔わなかったときの服などをあらかじめ準備しておくのもおすすめです。

酔い止めを服用する

日頃から乗り物で酔いやすい方は、一般的に「酔い止め」とよばれる乗り物酔いを防止する薬を乗車前に服用しましょう。


酔い止めには、平衡感覚や自律神経の乱れを調整し、車酔いを予防・緩和させるはたらきがあります。

服用していなくても、酔い止めを携帯しておくだけで「万が一酔っても大丈夫」と心理的に安心できる状況をつくることができます。


効果を発揮するまでに時間がかかるものもありますので、注意事項をよく読んでから服用してください。

揺れの少ない席に座る

車の中でも、比較的揺れが少ない席に乗車すれば、車酔いの原因を防ぐことが可能です。


運転席は言及するまでもなく、後部座席に比べて上下の振動を感じにくいのは助手席といわれています。

また3列シートであれば、2列目までに座るなど、出発前にできる限り揺れが少ない席を選んでおくことが、車酔い対策につながります。


移動中の車酔い対策


入念に準備を整えても、乗車当日の体調や精神面のコンディションは予測しきれませんし、走行中に取ったちょっとした行動が、車酔いを引き起こす可能性があります。


そこで、車に乗りながらでもできる対策をあわせてご紹介しますので、ご覧ください。

電子機器を操作しない

スマートフォンを含む電子機器の使用は、できるだけ控えましょう。

電子機器などを使用していると、視線は電子機器に固定されているのに、耳からは「身体が動いている」と脳に伝わる情報の不一致が、自律神経を乱します。


電子機器だけでなく、車の進行方向から長時間視線を反らして1点に集中するような動作もおすすめできません。

乗車中は電子機器を使用せずに、CDプレイヤーやBluetoothで音楽を聴く、同乗者との会話を楽しむなど、気持ちが安らぐように過ごしてください。

進行方向を見る

乗車中はできるだけ進行方向を見ると、次に車がどのように動くのかをある程度予測できるため、目や耳からの情報が合わずに脳が混乱するリスクを軽減できます。

自分が運転している車でほとんど酔わないのは、景色が自分の操作通りに動くことにより、目や耳から入る情報にズレが生じづらいからです。


とはいえ、車の後部座席に座ってしまうと、進行方向が見えにくいこともあるかもしれません。

その場合は、遠くの景色を見る、車の動きに合わせて身体を動かすなど、目や耳から入る情報をできるだけ一致させましょう。

車内を換気する

ニオイによる嗅覚神経の刺激を抑えるには、換気が効果的です。

こまめに窓を開けて換気することで、温度・湿度も調整できます。


また、車内に設置する芳香剤やアロマなど、強い香りを発するものは置かないように気をつけてください。

車酔いを予防しようと、良い香りの芳香剤を購入しても、香りが強すぎて嗅覚神経を刺激しては逆効果です。

できるだけ無臭に近く、ミントなどすっきりした香りのものを選びましょう。

定期的に休憩を取る

サービスエリアや観光地に立ち寄るなど休憩を入れるのも、車酔いの対策になります。

乗車時間が短くなることで、頻繁に不規則な揺れを感じる状態を回避できます。


一時的ではありますが、乗車中の揺れやニオイから解放されるため「このまま車に乗っていると酔いそうだな」と感じた際には、早めに休憩を入れましょう。


電気自動車に乗ることが直接的な車酔いの原因とはならない!


今回は、電気自動車は酔いやすいのかという疑問について、車酔いの原因を通してお伝えしました。


車酔いは、乗車時の体調や、予測できない動きが繰り返されるなど複数の要因によって起こるため「電気自動車だから酔う」ということはありません。

逆に、ガソリンのニオイや激しい揺れを感じないことから、電気自動車はほかの車よりも車酔いの要素が少ないといえるでしょう。

ご紹介した、消化に悪い物を食べない、車の動きを予測しながら乗るなどの対策もお試しください。


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