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SUVタイプの電気自動車(EV)が優れている点を徹底解説

更新日:4月3日



エコカー減税や環境意識の高まりから、着実な成長を遂げている国内の電気自動車(EV車)市場ですが、近年SUVタイプも続々と登場しています。

SUVは根強い人気を誇る車種であり、電気式のモデルの登場を待ちわびていた方も多いのではないでしょうか。


本記事では、「電気自動車×SUV」のメリットを中心に、購入をおすすめしたい方の特徴も紹介しているので、ぜひ車種選びの参考にしてみてください。


目次


SUVとは


SUV(Sport Utility Vehicle:スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は、スポーツ用の多目的車のことです。

現在の主流はガソリン車SUVで、軽油を燃料とするディーゼルタイプのSUVもあります。


もともとはオフロードでの使用を想定して作られており、車高があり、悪路でも力強く走れる点が最大の特長です。

また、セダンタイプと比較して収容人数も多いので、ファミリー用のタウンユースとしても活躍してくれます。


ガソリン車SUVの種類


続いて、SUVの5つの種類を紹介します。

想定される使用シーンやサイズが異なるため、検討に際してはそれぞれの特徴を押さえておきたいところです。


【SUVの5つの種類と特徴】

​種類

特徴

コンパクトSUV

コンパクトで、オンロード向き

ミドルサイズSUV

  • 中型サイズ

  • オンロードとオフロードのどちらにも対応

フルサイズSUV

  1. 大型で車内空間も広い

  2. 高級路線のモデルも多い

クロスオーバーSUV

  • オンロードでの走行性能、乗り心地を追求

クロスカントリーSUV

  • 四輪駆動で悪路を得意とする


それぞれの詳細もあわせて確認してみましょう。

➀コンパクトSUV

コンパクトSUVは、全5種類のうちでもっとも小さなサイズで、街中での乗車にも向いています。

車体が小さいので燃費がよく、維持費を抑えられるほか、機械式の駐車場にも問題なく停められます。

規格としては、排気量が660cc以上、全長が最大約4.4mです。

②ミドルサイズSUV

ミドルサイズSUVは全長5.0m以下、コンパクトSUVよりも大きく、タウンユースはもちろん、オフロードでの乗車も可能なマルチタイプです。

なかには3列シートが備えられたものもあり、収容性も高くなっています。

③フルサイズSUV

フルサイズSUVは、全長5.0m以上の大きなボディを特長としており、オフロードでの高い走破性と、広い車内空間を兼ね備えています。

また、エレガントな作りのものも多く、高級志向の消費者に支持されているのもこのモデルの特徴です。

④クロスオーバーSUV

クロスオーバーSUVは、街中や高速道路における走行性能と乗り心地を追求した、新しいSUVのカタチです。

近年のSUVのトレンドともいえるほどの、人気の高い車種です。

⑤クロスカントリーSUV

クロスカントリーSUVは、四輪駆動による力強い走りを実現したSUVで、先述したものよりもパワフルで、見た目にも重厚感と迫力があります。


岩場や雪原、ぬかるみなどのオフロード走行において、その真価を発揮してくれるでしょう。

一方で、燃費が悪いという難点もあり、日常使いには向きません。


SUVのメリット


ここからは、SUVの4つのメリットについて、詳細を解説します

メリット①走破性能が高い 

SUVの最大のメリットは、高い走破性能です。 

悪路に強い造りになっており、山道や砂利道、さらにぬかるみなども難なく走行できます。 

 

SUVがオフロードを快適に走行できる理由は、一般的な乗用車と比較して、最低地上高が高くなっているためです。 

最低地上高とは、車両のもっとも低い部分から地面までの垂直距離のことを指します。 

多くのSUVは、この最低地上高が180mm以上になるよう設計されているので、地面に大きな障害物がある場合でも、安定したハンドル操作が可能です。 

メリット②積載力の高いモデルが多い

アウトドアシーンに向いているSUVは、一般的な乗用車よりも、ラゲッジスペースが広く設計されています。 

なかには、後部座席をフラットにして、車中泊に使えるほどの広さを確保できるモデルもあり、大量の荷物を運ぶ際に便利です。 

 

また、ラゲッジスペースの開口部が広く造られているモデルもあります。 

アウトドアや旅行、さらにショッピングでも、スムーズな荷物の積み下ろしが叶うでしょう。 

メリット③前方の視認性が良い

先述の通り、全高が高いSUVではシートに座ったときの視点も高くなるため、前方の視認性が良いこともメリットの一つです。 

 

高い位置から広範囲を見渡しつつ運転できる状態であれば、歩行者や障害物を察知しやすくなり、より安全に運転できます。 

見晴らしも良くなるので、快適なドライブを楽しめるはずです。 

メリット④中古で売却する際に高値で売りやすい

国内のみならず海外からも注目を集めているSUVは、中古車でも需要が高く、高値で売却できる可能性があります。 

そのため、将来的に車の乗り換えを視野に入れている場合は、購入金額に近い値段で売れる見込みがあるSUVを選ぶのがよいでしょう。 

 

SUVのデメリット

 

SUVを購入する際は、メリットだけではなくデメリットも踏まえたうえで検討したいところです。 

ここでは、SUVの3つの懸念点を紹介しますので、参考にしてください。 

デメリット①初期費用と維持費が高い

SUVは、一般的な乗用車と比較すると、初期費用と維持費が高くなる傾向にあります。 

これは、SUVの車両価格やメンテナンス費用、そして燃料代が高額になりやすいことが主な原因です。 

 

先述した走破性能にくわえて、車両の耐久性も追求しているSUVには、上質な部品が使われています。 

そのため、車両価格やメンテナンス費用が高額に設定されているわけです。 

 

またSUVは、一般的な乗用車より積載量や耐久性を重視しているため、燃費が悪いこともデメリットだといえます。 

しかし最近では、燃費性能が高い車種も登場しているため、「燃料代をできるだけ抑えたい!」という方は、このような車種を選ぶことをおすすめします。 

デメリット②高さ制限のある駐車場には入れない 

最低地上高が高いSUVは、高さ制限のある駐車場には進入できない可能性があります。 

 

たとえば、機械式駐車場では、1,550mmの高さ制限が設けられているのが一般的です。 

対して、SUVの全高はコンパクトSUVでも1,590mm以上ある車種が多くみられるため、機械式駐車場を利用するのは難しいでしょう。 

つまりSUVを運転する際は、高さ制限のない駐車場を探す必要があるわけです。 

 

なお近年は、街乗りにも向いている、全高が1,550mm以下のコンパクトSUVも登場しています。 

駐車場の高さ制限が気になる方は、このようなコンパクトSUVを選ぶのも一案です。 

デメリット③乗り降りがしづらい 

SUVは車体が高いため、乗り降りがしづらいこともデメリットです。 

 

しかし、SUVの最低地上高は車種によって違いがあり、なかには低く設計されているものもあります。 

最低地上高が低くなると、オフロードの大きな障害物によって車体を傷つけるリスクは高まりますが、乗り降りはしやすくなります。 

日常使いがメインで、整備された道を走行する機会が多い場合は、乗り降りのしやすさを重視して、最低地上高が低い車種を選ぶのもよいでしょう。 

 

SUVタイプのガソリン車と電気自動車の違い

 

前述の通り、SUVはガソリン車が主流となっていますが、最近では電気自動車も登場しています。 

同じSUVでも、両者はパワーユニットの造りが根本的に異なります。 

 

パワーユニットとは、自動車を走行させるための動力を生み出す装置のことです。 

ガソリン車ではガソリンエンジンを、電気自動車の場合はモーターのことをパワーユニットとよびます。 

 

このようなパワーユニットの違いは、音や振動の大きさに影響します。 

電気自動車の動力源であるモーターは、ガソリンエンジンよりも音や振動が少なく発進時や加速時も静かなので、快適なドライブを実現できるはずです。 

 

SUVタイプの電気自動車が注目を集めている理由

 

SUVタイプの電気自動車は、国内外から注目を集めつつあります。 

以下で、その理由を見ていきましょう。 

世界的にSUVが注目されているから

電気自動車のSUVが人気を博している背景には、世界的なブームがあります。 

この流行に乗じて、多くのメーカーがSUVを販売するようになったのと同時に、ガソリン車SUVの増加による環境汚染への懸念も、指摘されるようになりました。 

 

しかし、ガソリンエンジンを搭載していない電気自動車であれば排気ガスは放出されないため、電気自動車のSUVが脚光を浴びるようになったというわけです。 

電気自動車ならSUVのボディタイプでも車体の安定性が保たれるから

 電気自動車は、車体の重心がガソリン車よりも低くなるように造られているため、全高を高く設計するSUVのボディタイプを適用しても、乗り心地の良さが失われません。 

 

一般的な乗用車より車体を高くするSUVは、それとともに重心位置も高くなります。 

そのため、カーブを曲がったり加速したりするときに横揺れを感じやすくなり、乗り心地に悪影響を及ぼす可能性があります。 

しかし、重量のあるパワーユニットを車体の下部に敷き詰めている電気自動車の場合は、SUVのボディタイプに合わせて車体を高くしても、重心が下がるのです。 

このような理由から、電気自動車であれば、SUVタイプでも安定した走行が可能となります。 


SUVタイプの電気自動車の市場


電気自動車の技術や普及度合いは、欧米が一歩先を進んでいるイメージもありますが、日本国内の電気自動車シェアも確実に伸長しています。


SUVタイプの電気自動車に関しても、海外メーカーからの輸入、国内製造ともに増加傾向にあり、今後はますます車種のレパートリーが増えていくものと考えられます。


電気自動車×SUVのメリット


実は、SUVを電気式で走行させることには、いくつかの利点もあります。

ここからは、ガソリン車SUVに対する電気自動車SUVのメリットを8つ紹介します。

メリット①安定性・運転性能の向上

ガソリン式のSUVと比べて電気式のSUVは重心が低く、高い走行性能を誇ります。

大容量のリチウムイオンバッテリーが床下に搭載されるため低重心となりますが、これは、安定した走行を実現するうえで大きなプラス要素なのです。


これまでのSUV車は大きなタイヤによって重心が高くなりがちであり、安定度に優れているとはいえませんでした。

一般的なガソリン式の場合、パワートレインとよばれる、エンジンやトランスミッションなどの一連の構造部が重量の多くを占めます。


これらの構造部は底面全体に分散しているので、重心の低さ、つまり安定度でいうと、バッテリーに重量が集中している電気自動車に軍配があがります。

これにより、ハンドル操作もより安定し、カーブでのなめらかな走行も実現しました。

メリット②高い走破性

先述したように、SUVタイプの電気自動車は低重心で車体が安定するので、ぬかるみや悪路、雪道などのオフロードでの走破性も維持されます。


大容量のバッテリーは、エンジンに引けをとらない高い出力を誇るため、「電気自動車だからパワーが劣るのでは」という心配には及びません。

メリット③高いエネルギー効率

さらに、SUV型の電気自動車にはエネルギー効率の面でもメリットがあります。

クロスカントリーSUVは、四輪駆動による燃費の悪さが難点でした。


しかし、電力モーターの採用により、ガソリン式の場合と比較して、燃費効率の改善が期待できます。

メリット④静音性

電気式のバッテリーが動力を生み出すプロセスはガソリンエンジンと異なり、着火や内部での爆発を伴わないので、走行時の音が小さいというメリットもあります。

これにより、運転者やほかの乗員の心静かなドライブ時間の実現だけでなく、騒音対策にもなり得ます。


もちろん、エンジン音が消えて静かになったぶん、「今まで気にならなかった音が気になってしまう」という問題もないとはいえません。

現在、メーカー各社が、より快適な車内環境の実現に向けて研究を重ねています。

メリット⑤スムーズな加速

電気自動車の動力源であるモーターは、短時間で大きな推進力を生み出すことを得意としています。


そのため、大型で重量のあるSUV車であっても、スムーズな加速を実現できるという利点もあります。

メリット⑥走行距離の確保

SUVは、一般的なセダンタイプの自動車よりも大型であるので、それだけ大きなバッテリーを積めます。


これにより連続走行距離を延ばすことができ、電気自動車が抱える走行距離の短さという課題改善へのアプローチともなります。

メリット⑦より広がる車内空間

自動車の後部座席に座るとき、床の段差が気になりませんか?

あのボコっとした部分はセンタートンネルとよばれますが、この部分にはエンジンの動力を後輪に伝えるシャフトが通っており、構造上どうしても生じてしまうのです。


電気自動車であればシャフトが不要になり、センタートンネルもなくなるので車内空間がより広々と使えます。

家族や友人など大人数でのドライブ時、後部座席の中央に座る方がセンタートンネルのわずらわしさを気にする必要もなくなります。

メリット⑧災害時の非常用電源

SUVタイプの電気自動車は、搭載できるバッテリーも大型になるというプラス要素は先述しました。


災害時、長期間の停電が発生した際は、このバッテリーを非常用電源として活用することも可能です。

さらに、V2Hとよばれるシステムを利用すれば、電気自動車のバッテリーの電力を用いて、家庭内で普段と変わらない日常生活を営むことができるようになります。

満充電の状態であれば、4人世帯が1週間程度暮らすのに必要な電力を供給できるので、とても心強いですよね。


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SUVの電気自動車を購入する前に確認しておきたいポイント


SUVタイプの電気自動車のメリットに続き、購入前に確認すべき2つの注意点も押さえておきましょう。

ポイント①充電が必要になる

電気自動車全般に共通しているポイントではありますが、ガソリン給油の代わりに、充電が必要になります。

一般的な電気式のSUVの走行距離は、満充電で400km前後です。


ガソリンスタンドに比べると充電ポートの数はまだまだ少ないため、自宅ではなく近隣の駐車場を利用しようとお考えなのであれば、充電場所も事前に把握しておきましょう。

ほかにも、遠方へ出かける際は、ルート上のどこで給電できるのかといった点も、事前に調べ上げておきたいところです。


なお、電気自動車の充電方法は、普通充電と急速充電の2つの方法に分けられます。

普通充電の所要時間は、5~10時間程度を要するので、夜間に充電しておくのが現実的です。

一方、出先や急を要する際には急速充電を利用する方法もあり、所要時間は5~15分程度です。


いずれのケースでも、ガソリンスタンドでの給油に比べると、多くの時間を要するので、計画的な充電と、余裕を持ったスケジューリングを心がけてください。

ポイント②定期的なメンテナンスが必要な箇所を確認する

SUVタイプの電気自動車は、ガソリン車とメンテナンスの勝手が異なるため、事前に違いを知っておきましょう。

電気自動車の多くで採用されているリチウムイオンバッテリーは、走行距離が10万kmを超えた場合、あるいは容量が70%を下回った場合が交換のタイミングです。


2~4年おきに交換が必要になるガソリン車のバッテリーに比べると、メンテナンスの頻度は高くはありません。

また、ガソリンエンジンのように、消耗品の交換は基本的に不要です。


なお、電気自動車のバッテリーを長持ちさせるためには、バッテリーをできるだけ高温から守ることが重要だといわれています。

バッテリーを長く使えるよう、バッテリーの冷却装置の性能が高いものを選ぶのがおすすめです。


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SUVタイプの電気自動車の購入をおすすめしたい方


最後に、SUV型の電気自動車の購入が向いている方の3つの特徴をお伝えいたします。

➀レジャーと環境保全を両立したい方

「自然豊かなオフロードを思いっきり走りたいけど、環境にも配慮したい」とお考えの方には、SUVタイプの電気自動車が有力な選択肢となるでしょう。

電気自動車は、走行時に温室効果ガスや、酸性雨の原因ともなる排気ガスを出さないので、環境性能の面でも優れています。

クリーンな電気自動車であれば、環境への影響を気にすることなく、自然の中で思いっきりレジャータイムを楽しめます。

②高い収容性と安定性を求める方

家族サービスを見据えて、高い収容性と安定性を持つ自動車を探している方にも、電気式のSUVがおすすめです。


先述のとおり、3列シートのモデルも少なくないなど、SUVは高い収容性が自慢です。


また、従来のガソリンタイプだと、重心の位置の関係から、少々アンバランスさを感じられる方もいるかもしれませんが、電気式であればその懸念も払拭できます。

重量のあるバッテリーが底面に取り付けられることで低重心となり、安定感のある乗り心地が実現するので、小さなお子さまがいらっしゃる方も安心ですよね。

③走行性能を追求したい方

スムーズな加速や、安定したハンドリング、なめらかなカーブ走行も電気自動車の魅力です。


クロスオーバー、クロスカントリーSUVなどのタイプは、もともと走行性能に重きを置いて開発されたSUVですが、電気式になったことでさらなる性能の向上が実現しています。

まさに鬼に金棒ともいえる組み合わせであり、現状のSUVの走行性能に満足していない方には願ったりかなったりではないでしょうか。


SUVタイプの電気自動車は、ガソリン式と比較してもメリットが多い!


いかがでしたでしょうか。

需要の高まりを見せる電気自動車には、近年はSUVタイプも続々と登場しています。


SUVはもともと走行性能の高さや車内空間の広さが魅力ですが、電気モーターを動力として採用することで、より高い安定性や走破性を実現できるようになりました。

そのため、ワンランク上の乗り心地を求める方、オフロード対応の走破性を維持しつつ、環境にも配慮したいという方などには、電気式のSUVがおすすめです。


BYDでは、環境に配慮した電気自動車(EV車)の販売を行っています。

SUVタイプも取り扱っておりますので、気になられた方はぜひお気軽にお問い合わせください。


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