電気自動車は高いため、中古での購入を検討する方もいらっしゃるはずです。
そこで気になるのが、「中古車には安い以外にどんな魅力があるの?」「問題なく利用できる?」といったところではないでしょうか。
本記事ではこれらの疑問を解消するために、電気自動車を中古で購入する魅力や、想定しておきたい難点を紹介します。
中古車の良い面も悪い面も把握したうえで、最善の選択をしたい方はご参照ください。
目次
3-1.デメリット①バッテリーが劣化している
3-2.デメリット②補助金の対象外になる
4.電気自動車を中古で購入する際に確認すべきポイント
4-1.バッテリーの劣化状況
4-2.純正の電気自動車用の充電ケーブルの付属有無
4-3.タイヤのコンディション
5.中古の電気自動車は、新車よりも安くて納車スピードが速いのが魅力!
電気自動車の中古車市場の状況
2024年12月時点で、電気自動車は中古車市場にあまり出回っていません。
その理由は、ガソリン車に比べて新車登録台数が大幅に少ないからです。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が実施した2023年度調査によると、電気自動車のうち、乗用車の新車登録台数は8万台程度でした。
これに対して、ガソリン車の乗用車の新車登録台数は、95万台程度に上ります。
このように、新車登録台数の母数が10倍以上も異なるので、中古車として出回る電気自動車の数も、ガソリン車に比べると極端に少ないのです。
中古のガソリン車を探すときのように、好きな車種を理想のスペックで選べる、という状態にはほど遠いといえるでしょう。
とはいえ、電気自動車の新車登録台数は年々増加傾向にあります。
同調査によると2023年度には、前年度に比べて新車登録台数が5万台程度増えています。
近いうちに中古車市場でも電気自動車が多く出回りはじめ、希望通りの車がお得に購入できるようになるはずです。
電気自動車を中古で購入するメリット
電気自動車を中古で購入することを視野に入れてはいるものの、「果たして本当に中古車でもよいのだろうか?」と判断に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
以下では、この判断材料として、中古で手に入れるメリットとデメリットを紹介します。
まずはメリットを見ていきましょう。
メリット①価格が安い
電気自動車を中古で購入する最大の魅力は、なんといっても安く手に入れられることです。
一般的に、新車の電気自動車の販売価格は、大衆向けのスペックのもので400万~600万円程度が相場だといわれています。
一方ガソリン車の相場は200万~300万円程度であるため、電気自動車を新車で購入するハードルの高さがうかがえるでしょう。
こうしたなかで中古の電気自動車は、新車の半額以下で購入できる可能性があります。
そのなかには、2~3年程度しか使用されておらず、スペック面からみても申し分ないものも少なくありません。
このような車に出会えれば、非常にお得に電気自動車でのカーライフを始めることが叶います。 【関連記事】 電気自動車(EV)は安い?ガソリン車と比較した維持費や優遇制度
メリット②納車までのスピードが速い
新車に比べて、購入してから比較的すぐ手元に届くのも、電気自動車を中古で購入する際のうれしいポイントです。
基本的に車は、車種を問わず過剰在庫を避けるために、受注されてから製造するものです。
そのため新車の場合、購入から納車までには1~3か月程度かかります。
その点中古の電気自動車であれば、購入後は修理や点検などがあるだけなので、1~2週間程度あれば納車されます。
「少しでも早く納車して、ドライブを楽しみたい!」とお考えであれば、この点においても中古車に魅力を感じるのではないでしょうか?
電気自動車を中古で購入するデメリット
お得に購入できる中古の電気自動車ですが、そのぶん我慢しなければならない点もあります。
以下で紹介するデメリットも確認して、後悔のない判断をしたいところです。
デメリット①バッテリーが劣化している
電気自動車を中古で購入する場合には、程度に差はあるものの、バッテリーが劣化していることは覚悟しておく必要があります。
バッテリーは、電気自動車の基本性能を左右するもっとも重要なパーツです。
このバッテリーが劣化すると、本来の80~90%までしか充電されなくなり、航続距離が短くなってしまいます。
航続距離が減少すればそのぶん充電回数が増えるため、長距離利用の際にストレスを感じてしまうでしょう。
バッテリーは交換できますが数十万円程度かかる可能性があるので、その場合は中古で購入するメリットを最大限に生かすことはできなくなります。
もし、航続距離への影響が気になるようであれば、新車を購入することをおすすめします。
デメリット②補助金の対象外になる
新車の電気自動車であれば受け取れたはずの補助金が、中古車だと適用されません。
電気自動車を新車で購入する場合、国や地方自治体から環境への配慮を目的とした補助金が交付される可能性があります。
たとえば、国が提供しているCEV補助金を利用すれば、最大で85万円受け取ることができます。
ただしこれは、新車の場合に限った話です。
補助金ぶんを差し引いたとしても、中古車のほうが安い可能性は高いですが、性能も気にするのであれば、最新機能が搭載されている新車をお得に購入したほうがよいでしょう。
【関連記事】
電気自動車(EV)購入に役立つCEV補助金を解説
電気自動車を中古で購入する際に確認すべきポイント
中古の電気自動車の良い面も悪い面も踏まえたうえで、それでも「中古車を購入したい」とお考えになる方は、以下のポイントに注意して車をお選びください。
この内容を押さえれば、中古車であっても、安心して理想のカーライフを送っていただけるはずです。
バッテリーの劣化状況
中古の電気自動車を購入する際に、もっとも注意深く確認すべきなのは、バッテリーです。
航続距離を左右するバッテリーは、電気自動車の心臓ともいえるパーツですから、劣化していないかどうかきちんと見極めましょう。
バッテリーの劣化状況は、コントロールパネルに表示されている“セグ”とよばれるメモリからチェックできる車種もありますが、ディーラーに調べてもらうのが確実です。
なお、バッテリーの劣化がみられる場合であっても、新車登録からの経過年数や走行距離によっては無償で修理や部品交換を受けられる可能性があります。
ディーラーには、保証の適用有無はもちろん、整備による性能の回復見込みも、忘れずに確認したいところです。
純正の電気自動車用の充電ケーブルの付属有無
純正の電気自動車用の充電ケーブルが付属されているかどうかも、チェックすべきポイントです。
新車の電気自動車の購入時には、純正の充電ケーブルが搭載されているものです。
しかし中古になると、その充電ケーブルが前の持ち主によって売却されている、または純正以外のものに取り替えられているケースがあります。
充電ケーブルを自身で購入するとなると、そのぶん費用がかさみますし、非純正のものを使えば、互換性が低く充電口やバッテリーに負担をかけてしまうリスクも懸念されます。
したがって、中古の電気自動車を選ぶ際は、純正の充電ケーブルの付属有無も確認しましょう。
タイヤのコンディション
電気自動車は、バッテリーを積んでいるぶんガソリン車よりも車体が重いため、タイヤの劣化が早い傾向にあります。
ですから、中古で購入するのであれば、タイヤのコンディションもチェックしておきたいところです。
タイヤの摩耗具合は、残り溝の深さで確認することができます。
一般的に残り溝の深さが4.0mm以下になると、ブレーキが効きづらくなるといわれています。
これを目安に、その車を購入するか否か、ないしタイヤのみ別途購入するか、といった判断を行ってください。
中古の電気自動車は、新車よりも安くて納車スピードが速いのが魅力!
本記事では、中古の電気自動車を購入するメリットとデメリットを紹介しました。
中古の電気自動車には、新車よりも安くて、納車スピードが速いといったメリットがあります。
こうした点に魅力を感じる方は、バッテリーの劣化状況や充電ケーブルの付属有無などに注意しつつ、中古で購入して理想のカーライフを叶えましょう。
なお、バッテリーの劣化による航続距離への影響が気になる場合には、新車で購入することをおすすめします。
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