環境に優しいうえに、加速も力強いなど、電気自動車には多くの魅力があります。
そんな電気自動車に興味があるものの「エアコンを使うと航続距離が減る」といった話を聞き、購入に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はこの情報の真偽を明らかにするとともに、エアコンを効率的に使うためにはどうすればよいか? を解説します。
電気自動車の購入に際して懸念点を少しでも減らしたい方は、ぜひご参照ください。
目次
電気自動車はエアコンをつけると航続距離が短くなる?
結論からいうと、電気自動車でエアコンを使用すると、航続距離が減少します。
というのも、ガソリン車の燃費にあたる、“電費”を悪化させてしまうからです。
電気自動車のエアコンは、車内の温度を調整するためのエネルギーを、バッテリーから供給しています。
その際に、車を駆動するための電力を、エアコンでも使用することになるため、電費が悪化し、航続距離が短くなってしまうのです。
“公益社団法人 自動車技術会”の調査では、電気自動車でエアコンを使用しなかった場合と比べ、使用した場合には、電費が10~30%程度低下することが明らかになりました。
エアコンの使用による影響の大きさは製品や設定する温度によって異なりますが、航続距離が短くなるという話が真実であることはおわかりいただけたのではないでしょうか。
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電気自動車のエアコンを効率よく使う方法
電気自動車でエアコンを使用すると、航続距離が短くなることは判明しましたが、この点において何も打つ手がないわけではありません。
エアコンを効率よく使えば、そのぶん航続距離への影響を少なくすることができます。
ここでは、電気自動車のエアコンを効率的に使うために意識したいポイントを紹介します。
以下の要点を押さえていただければ、電気自動車で快適なカーライフが送れること間違いなしです。
【関連記事】 電気自動車は燃費(電費)がよい?【ガソリン車との比較付】
充電中にエアコンをつけておく
航続距離への影響を少なくするためには、充電器に接続したままエアコンを稼働させるのがもっとも効果的です。
そうすれば、バッテリーから電力を供給する必要がないので、航続距離への影響を最小限に抑えて、温度を調整できます。
また、一度設定温度に到達すれば消費電力を抑えられるため、走行中にエアコンを効率的に使用することにもつながります。
このようにエアコンを充電時につけておくことは、エネルギーの効率化において大きな効果を発揮しますので、ぜひとも取り入れたいものです。
オートモードを使用する
「早く適温にしたい!」という思いから、エアコンの設定温度を必要以上に上げ下げする、あるいは風量を最大にしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしエネルギー効率を考えるのであれば、ここはグッとこらえてオートモードを使うのが賢明です。
電気自動車に限らず、ほとんどの車のエアコンにはオートモードが搭載されています。
オートモードでは、温度を設定するだけで、車内温度や日当たりを計測し、電源のオン・オフから風量の調整、内気循環・外気導入の切り替えまで自動で行えます。
手動で設定するよりも効率よく温度を調整できるので、電費の悪化軽減につながるわけです。
乗車前に換気する
冷房運転の場合にのみ使える方法になりますが、電気自動車に乗る前に車内の空気を入れ換えるのも、エアコンの効率化を図るポイントの一つです。
夏場の炎天下では、車内の気温が50℃を超えることも珍しくはありません。
このような状態の車内をエアコンで冷やそうとすると、相当なエネルギーが必要になり、電費の悪化を起こしてしまいます。
そうした事態を避けるため、乗車する前に換気して車内の空気を入れ換えるのです。
その際には、窓を一つ開け、反対側のドアを5回ほど開け閉めするのがコツです。
こうすることで、車内の温度を外気温程度まで下げられます。
その結果エアコンで設定する温度との差分が小さくなり、消費するエネルギーを抑えられるのです。
フィルターを定期的に交換する
フィルターの定期的な交換も、電気自動車のエアコンを効率的に使うためには欠かせない方法です。
家庭の空気清浄機などと同様に、電気自動車のエアコンにもフィルターが備わっています。
花粉やホコリの侵入を防いだり、消臭したりと、快適なカーライフをサポートしてくれる存在です。
しかし、長年使いつづけていると、汚れが蓄積し、風量や吸い込む力が徐々に弱くなり、電費を悪化させてしまいます。
したがって、エアコンのフィルターは定期的に交換することをおすすめします。
使用開始から1年、または走行距離が10,000~12,000kmを超えたタイミングを交換の目安として覚えておいてください。
BYDが提供する電気自動車のエアコン周りの機能
ここまでの内容で、「電気自動車のエアコンも、工夫すれば問題なく使えそう!」とお思いになられた方も多いのではないでしょうか?
そこで最後に、BYDが提供する電気自動車のエアコン周りの機能を紹介します。
最先端の技術が織り込まれたBYDの魅力を知れば、きっと電気自動車に対する想いが強くなるでしょう。
なお、以下で紹介する機能は、現在日本で販売している『BYD ATTO3』『BYD DOLPHIN』『BYD SEAL』のすべてに搭載されているものになります。
大型ディスプレイで実現する簡単操作
BYDの電気自動車には、フロントの中央に大型のディスプレイが設置されており、そこでエアコンを操作できます。
ディスプレイは、スマートフォンやタブレットのような感覚で簡単に操作できるうえ、デザイン構成がシンプルで視認性も抜群です。
温度・風量の調整や、オートモード・送風モードの切り替えなどを、直感的に行えます。
音声認証によるハンズフリー起動
ディスプレイからだけでなく、音声認証でハンズフリーにエアコンを起動できるのも、BYDが提供する電気自動車の魅力です。
「ハイ!BYD」とひと声かければ、エアコンの操作はもちろん、窓の開閉やナビの開始も指示できます。
曖昧な指示でも認識可能なうえ、「エアコンの温度を2℃下げて」といった細かい要望にもきちんと反応するので、運転中の操作も楽々です。
リモートキーやスマートフォンからの遠隔起動
BYDの電気自動車には、リモートキーや専用のスマートフォンアプリにもエアコンに関してうれしい機能が盛り込まれています。
ドアロックされた状態でリモートキーのボタンを長押しすると、車を遠隔で起動すると同時にエアコンも稼働できます。
これによって、前項で解説した“充電中にエアコンをつけておく”という行動も、暑い、もしくは寒い外を往復せず、ストレスフリーで実行できるのはうれしいポイントです。
なお、この遠隔操作は、製品の購入者のみが利用できる“BYDアプリ”からでも行えます。
アプリではエアコンの稼働だけでなく、温度調節もできます。
PM2.5の除去に対応した高性能な空気清浄機
車のエアコンには、温度調整のほか、空気清浄機としても優れた性能があるとうれしいですよね。
PM2.5対応の空気清浄機を標準搭載したBYDの電気自動車なら、その願いが叶います。
特に、“急速清浄モード”という機能を使えば、窓を開けて換気した直後でも、わずか1分程度で車内の空気を清潔にすることができます。
PM2.5はもちろん、花粉に悩まされる時期であっても、快適なカーライフを送れるはずです。
充電中の稼働や、乗車前の換気で電気自動車のエアコンを効率的に使おう!
今回は電気自動車でエアコンを使うことによる航続距離への影響と、エアコンを効率的に利用する方法を解説しました。
電気自動車におけるエアコンの使用は、航続距離の減少を招きます。
ただし、この点は充電器に接続したままでエアコンを稼働させたり、換気したりと、エアコンを効率的に使うことで、航続距離への影響を最小限に抑えられます。
また、大容量バッテリーを搭載した電気自動車を選ぶのも一つの手です。
航続距離を気にせず乗れる電気自動車であれば、BYDの製品をお選びください。
もっともコンパクトなモデルのBYD DOLPHINでも、1回の充電で400km走れるほどのバッテリーを備えているので、航続距離を気にせずエアコンをご利用いただけます。
なお、BYD ATTO 3の試乗レポート、BYD DOLPHINの試乗レポート、BYD SEALの試乗レポートも公開しているので、ぜひ参考にしてみてください!