ガソリン代と比べると、コストが抑えられるといわれている電気自動車の電気代は、実際に毎月いくらかかるのか気になりますよね。
そもそも、どのように電気代を計算するのか疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、電気自動車の電気代の目安や、電気代を節約する方法などをご紹介します。
電気自動車の購入を検討されている方や、電気代を抑えたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
電気自動車の電気代は毎月いくらかかるのか
電気自動車の毎月の電気代は6,000円程度が目安ですが、その価格は走行距離や充電方法によって変動します。
では、電気自動車にはどのような充電方法があるのでしょうか。
電気自動車は、自宅に設置した充電設備で車を充電する方法と、コンビニなどに設置された充電設備を利用する方法の2種類があります。
各充電方法の電気代とメリット・デメリットについて、以下で詳しくご紹介します。
自宅で充電する場合の電気代
自宅で電気自動車を充電した場合、1kWhの電気代は25~32円程度、1回あたりの電気代は1,000円程度です。
上記の金額は、充電する時間帯や電気会社のプランによって変動しますので、あくまで目安としてください。
おおよその見積もりを出す場合は、バッテリー容量は充電出力などをもとに計算します。
計算式は「バッテリー容量(kWh)÷充電出力(kW)×電気料金単価(円/kWh)×充電時間(h)」です。
電気会社によっては、使用する時間帯で電気代が変わるプランもありますので、契約内容を確認して計算しましょう。
充電スポットで充電する場合の電気代
電気自動車を町中にある充電スポットで充電した場合の電気代の目安は、月額500~1万円程度です。
自宅以外で電気自動車を充電する場合は、電気自動車の購入時に契約できる「充電カード」を利用すると、ユーザー認証や支払い手続きを円滑に行えます。
町中で充電した費用の見積もりは、充電カードのプランやクレジットカードなどの領収書から金額を把握できるので、複雑な計算は不要です。
充電カードを契約していない、または充電カードを忘れてしまった場合は、「ゲスト利用」などの利用区分で充電できるスポットもありますが、費用は割高になります。
なお、充電スポットの例は、以下の通りです。
【電気自動車の充電スポット(一例)】
カーディーラー
コンビニエンスストア
商業施設
宿泊施設
道の駅
サービスエリア
市役所
空港
全国に設置されている電気自動車の充電スポットは、2万1,000か所以上です。
この数は、現在減りつづけているガソリンスタンドの6割以上に匹敵します。
利便性が高まっている一方で、充電カードの月会費の支払いに加えて、通常時間課金制で料金が発生するため、自宅で充電するよりも費用がかかる傾向にあります。
各充電方式のメリットとデメリット
電気代を比較すると、自宅で充電するほうが町中で充電するよりもコストが抑えられますが、そのほかの点ではどのような特徴があるのでしょうか。
各充電方法のメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。
【電気自動車の充電方式別メリット・デメリット】
メリット | デメリット | |
自宅で充電 |
|
|
充電スポット |
|
|
充電設備の購入に費用はかかるものの、長期的なコストを考慮すると、自宅で充電するメリットは大きいといえます。
なお、アパートやマンションにお住まいの場合、管理規約によっては充電設備を置けないケースもあります。
自宅で充電できない方に向けた節約方法は、本記事の最後に電気代の節約方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
電気代とガソリン代の比較
電気自動車の購入や乗り換えを検討されている方は、ガソリン代と比較して電気代がどのくらい安く抑えられるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下記の表に、電気自動車とガソリン車が1万km走行した場合のコストを比較した結果をまとめましたので、ご参考になさってください。
【電気自動車とガソリン車のエネルギーコスト比較】
電気自動車 | ガソリン車 | |
単価設定 | 31円/1kWh | 165円/1L |
1万kmの走行に必要な量 | 1,666kWh | 666L |
1万km走行した場合のコスト | 5万1,646円 | 10万9,890円 |
比較結果からわかる通り、電気自動車のコストはエンジン車の半分以下です。
電気自動車のコストのほうが安い理由の一つとして、電気自動車のエネルギー効率が高いことが挙げられます。
燃費の良いエンジンを動力源とするエンジン車のエネルギー効率は約40%で、残りの約60%は動力ではなく、廃熱や摩擦などで失われてしまいます。
電気自動車は、どのサイズのモーターでも、エネルギーの約90%を動力に変えるため、エネルギーコストを抑えることができるわけです。
普通充電と急速充電の違い
電気自動車の充電方法には、「普通充電」と「急速充電」の2種類があることをご存じですか。
双方の大きな違いは、車へ電力を供給する仕組みです。
普通充電は、受電した100Vまたは200Vの交流電圧をそのまま車に充電する方法です。
充電速度は緩やかですが、回路がシンプルで、普通充電器は小型で導入費用を安く抑えられる特徴があります。
町中で普通充電を利用する場合の料金相場は、1分あたり2~3円程度、車種にもよりますが15分で30~40円程度です。
急速充電は、交流電圧を直流変換して、車に大きな電力を充電する方法で、普通充電の10倍を超える速さで充電することもできます。
設置コストが高く、回路が複雑であることから、宿泊施設やショッピングモールなどの滞在時間が短い、かつ利用人数が多い施設で使用されています。
急速充電を利用する場合の料金相場は、1分あたり15円程度です。
契約している充電カードのプランによって料金は変動しますが、充電スポットによっては、1分あたり50円かかる場合や、10分単位で課金される場合もあります。
電気代の違いだけでなく、充電スピードなども踏まえて、ご自身に合った充電方法を選択してください。
電気代を節約する方法
前述した通り、町中よりも自宅での充電、急速充電よりも普通充電のほうが費用を抑えることができますが、お住まいの環境によって必ずしも自宅で充電できるとは限りません。
ここからは、自宅で充電することができない場合に、電気代を節約する方法をお伝えします。
無料の充電スポットを活用する
電気自動車の充電スポットのなかには、無料で充電できる場所が存在します。
たとえば、カーディーラーの店舗やショッピングモール、市役所などの公共施設です。
これらの施設が無料で充電設備を提供している目的は、顧客を集めることや、電気自動車の普及を促進することです。
ショッピングモールで無料充電スポットを提供したケースを例に挙げると、充電の待ち時間に利用者がショッピングモール内の店舗で、商品を購入することが考えられます。
「無料で充電できるなら」と、多少遠いエリアからも来店につなげることが可能です。
また、無料とはいわずとも、割安で充電できるスポットもあります。
今後、こうした無料・割安で充電できるスポットが増える可能性もあるため、充電スポットの検索サービスを利用して、定期的に調べることをおすすめします。
充電カードのプランを見直す
充電スポットでの電気代を抑えるうえで検討したいのが、充電カードの種類やプランの見直しです。
電気自動車の購入時に契約する充電カードの月会費やプラン内容は、実にさまざまです。
充電カードは、車種を問わず入会できるカードと各自動車メーカーのオーナー限定カードに大きく分けることができ、なかには、月会費や普通充電が無料のカードも存在します。
通常、充電カードを使わずに充電スポットで充電した場合、料金は割高になりますが、利用頻度が月1~2回程度などと少ない場合は、充電カードを使わないという選択肢もあります。
「一定期間の月会費が無料」と謳うカードもありますが、基本的に充電カードは月会費制が多いため、月会費額以上に町中で充電しない場合は、契約を避けるのが望ましいです。
充電スポットの利用頻度などを踏まえて、定期的にカードの種類やプランが適切か、そもそも充電カードが必要なのかを検討しましょう。
エコドライブを心がける
電気自動車の電気代を節約するために、忘れてはならないのが走らせ方、いわゆるエコドライブです。
エコドライブとは、エネルギーやCO2の消費量を減らして、地球温暖化につなげる運転技術や心がけのことです。
電気自動車は、ガソリン車以上に走らせ方によって、燃費ならぬ電費を向上させることができます。
以下にエコドライブのポイントを記載しましたので、参考になさってください。
【エコドライブのポイント】
余計な荷物は乗せずにタイヤの空気圧を適切に保つ
急発進は繰り返さない
ブレーキは50~100m手前からゆっくり踏む
無駄なアイドリングは避ける
エアコンは適切に使用する
減速時は早めにアクセルを踏む
渋滞を避けて余裕を持って出発する
エコドライブのコツは、ガソリン車と大差はありません。
電気自動車のエコドライブにおいて、ガソリン車と異なる点は、速度による電気消費量です。
基本的に電気自動車は、速度が遅いほど電気消費量が少なく、速度が速いほど電気消費量は増えていきます。
エコドライブは、電気代を抑えるだけでなく、交通事故の削減や同乗者が安心できる安全な運転にもつながりますので、日頃から意識しましょう。
電気自動車の電気代の目安は月6,000円程度
今回は、電気自動車にかかる月の電気代の目安や、節約方法などをご紹介しました。
電気自動車の電気代の目安は、月6,000円程度ですが、普通充電か急速充電かといった充電方法や走行距離によって電気代は変動します。
もっとも電気代を安く抑える方法は、家で普通充電を行うことです。
町中での充電を余儀なくされる場合は、無料の充電スポットを利用する、充電カードを利用頻度などによって見直す、エコドライブを心がけるなどの対策を立てましょう。
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