こんにちは!
東京都新宿区にある株式会社ecloreにて、事業部長をやっております望月と申します。
これまで、さまざまな観点で『DOLPHIN』をご紹介してきましたが、今回は、EVの性能を左右する部分である、バッテリーについて言及していきます!
BYDがバッテリー技術に秀でているのは周知の事実ですから、DOLPHINのバッテリー性能にも期待したいところです。
DOLPHINのバッテリーについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
5-1.e-Platform 3.0 6.BYD DOLPHINは法人・社用車としてもおすすめ! 6-1.長距離運転にも十分な航続距離を確保している 6-2.独自の安全技術で安心して運転できる 6-3.ドライバーの事故を未然に防ぐことができる
BYD DOLPHINとは
「そもそもDOLPHINのことをよく知らない」という方のためにも、まずは簡単に基本情報を整理しておきましょう!
DOLPHINは、日本ではATTO3の次に発売されたBYDのコンパクトEVです。
洗練されたデザインに充実した装備を備えながらも、車両価格は安価に抑えられており、コストパフォーマンスが非常に優れています!
基本的なスペックは、以下の通りです。
【DOLPHINの基本スペック表】
| BYD DOLPHIN スタンダードモデル | BYD DOLPHIN ロングレンジモデル |
乗車定員(名) | 5 | 5 |
全長:全幅:全高:ホイールベース(mm) | 4,290:1,770:1,550:2,700 | 4,290:1,770:1,550:2,700 |
車両重量(kg) | 1,520 | 1,680 |
航続距離(km) | 400 | 476 |
消費税込み販売価格(円) | 363万 | 407万 |
この表からもわかる通り、DOLPHINには2つのモデルが用意されています。
今回の記事では、モデルによるバッテリー性能の違いにも触れていきますので、ご期待ください!
ここで、これまで何度もお世話になった、BYD横浜中央店の岡田さんから補足をいただきました。
岡田さん:
実はこのDOLPHIN、つい先日、欧州で購入できる車のなかで、もっとも優れた一台を決めるカーアワード「Best Buy Car of Europe 2024」を受賞したのです。
プロの審査員によって認められた結果ということで、私どもも非常にうれしく思います。
参考:BYD Europe「BYD DOLPHIN named ‘Best Buy Car of Europe 2024’ by AUTOBEST」
BYD DOLPHINの充電方法

EVに乗るうえで把握しておかなくてはならないのが、充電方法です。
DOLPHINの場合は、どのように充電すればよいのでしょうか?
普通充電
まずは、普通充電の方法から確認していきましょう。
右前輪の上部にあるカバーを押すと、2つのケーブル差込口が現れます。
そのうち右側にあるのが、普通充電用のコネクタです。
普通充電に対応したケーブルをコネクタに接続すれば、あとは充電が完了するまで待っていればOKです!
なおDOLPHINは、どちらのモデルも6kWまでの普通充電に対応しており、充電設備側の出力が6kWなら、7~10時間ほどで充電が完了します。
自宅に設備があれば、夜寝ているあいだに満タンまで充電できるわけですね!
岡田さん:
BYDでは、ご自宅への充電設備設置サポートを提供しているので、充電環境の整備に関してご不明な点があれば、一度ご相談いただければと思います。
急速充電
続いては、急速充電の方法です。
2つあるケーブル差込口のうち、左側にあるのが急速充電用のコネクタなので、そちらに対応したケーブルを差し込みます。
普通充電用のコネクタとは形がまったく異なるので、誤ったほうに差してしまう、ということもありません。
急速充電の対応出力はモデルによって異なり、スタンダードモデルが65kW、ロングレンジモデルが85kWとなっています。
日本国内にある急速充電器の出力は20~50kW程度なので、どちらのモデルも基本的にフルパワーで充電できるわけですね!
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モデルによるバッテリーやモーター性能の違い
DOLPHINに2つのモデルがあることは、すでにご説明した通りです。
では、バッテリーやモーターの性能は、モデル間でどのように異なるのでしょうか?
各種項目を比較した結果を、以下に表でまとめました。
【2つのモデルのバッテリーやモーターの性能の違い】
| スタンダードモデル | ロングレンジモデル |
バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
バッテリーの総電圧(V) | 332.8 | 390.4 |
バッテリーの総電力量(kWh) | 44.9 | 58.56 |
モーターの最大出力(kW) | 70 | 150 |
モーターの最大トルク(N・m) | 180 | 310 |
ご覧の通り、上位モデルであるロングレンジモデルが、すべての項目で高い値をマークしていますね。
バッテリーの総電力量は、言わば貯めておける電気の量で、この値の差はそのまま航続距離の差として表れています。
個人的に少し驚きだったのが、モーターの性能も大きく異なっていた点です。
出力、つまり車のパワーが倍以上も違うとは!
望月:
ロングレンジという名前ではありますが、ただ航続距離が伸びているのではなく、走行性能が全面的に強化されているわけですね。
岡田さん:
はい、その通りです。
特に高速道路や幹線道路などの、ロングストレートが続くような場面では、ロングレンジモデルのパワーがより感じられるはずです。
BYD DOLPHINのバッテリーの活用方法
DOLPHINのバッテリーは、実は走る用途以外にも活用することが可能なんです!
DOLPHINには、バッテリーに蓄えた電力を、家や建物あるいは電化製品などに供給できる、 V2HやV2Lという仕組みが搭載されています。
たとえばアウトドアシーンなら、炊飯器やホットプレートも使えるようになりますし、災害などでご自宅が停電した場合は、非常電源としても利用できます。
一般的な家庭の一日の消費電力を12kWhとすると、スタンダードモデルなら3~4日程度、ロングレンジモデルなら4~5日程度は生活可能です。
ちなみに、海外メーカーでV2Hに対応しているのは、BYDのほかには1社しかないんです。
こういったところからも、BYDの日本市場に対する本気度の高さが伺えますね!
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BYD DOLPHINを支えるバッテリー技術
DOLPHINの優秀なバッテリーは、BYDの高い技術力のうえに成り立っています。
その結晶とも言えるのが、以下に紹介する『ブレードバッテリー』と『e-Platform 3.0』です。
BYDの誇るブレードバッテリー
ブレードバッテリーとは、その名の通り、薄いブレード状になったバッテリーセルによって構成される、BYD独自開発のバッテリーです。
このブレードバッテリーには、熱安定性の高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」が採用されており、安全性は折り紙つきです。
実際、バッテリーパックに直接釘を刺す実験においても、ほかの種類のバッテリーが激しく発火する一方で、ブレードバッテリーには火の粉一つ生じていませんでした!
このように、安全性は高いリン酸鉄リチウムイオン電池ですが、実はバッテリー容量の確保が難しいというデメリットも抱えています。
しかし、薄いブレード状になっているセルを、わずかなスペースに効率よく敷き詰めることで、このデメリットを解消できたのです!
e-Platform 3.0
EVの根幹を成すパーツを効率よく積載し、集中管理しているのが、EV専用のプラットフォームであるe-Platform 3.0です。
モーターや制御ユニットなどの8つのパーツが、コンパクトにまとめられているので、エネルギーの伝達ロスが最小限となり、性能の向上へつながります。
e-Platform 3.0の優れた点は、これだけではありません!
パーツがまとまっているということは、必要な配線も少なくなり、そのぶん省スペース化も実現できているということ。
つまり、コストや重量の削減とともに、広々とした車内空間の確保も叶うというわけです!
DOLPHINが長い航続距離を保ちつつも、車内は広く、価格は安価に抑えられているのは、このe-Platform 3.0のおかげなんですね!
\BYD DOLPHINは法人・社用車としてもおすすめ!\
数ある電気自動車のなかでも、DOLPHINはその性能の良さから、高い人気を誇っています。
搭載されている機能も優れているため、法人・社用車としての使用にもおすすめです。
長距離運転にも十分な航続距離を確保している
先述した通りDOLPHINは、スタンダードモデルだと400km、ロングレンジモデルでは476kmと十分な航続距離を実現しています。
業務で長距離運転が必要になっても、途中でバッテリーが切れる心配はありません。
東京都から大阪府までの距離がおよそ400kmですから、かなり長い距離を走れることがわかりますよね。
一般的な電気自動車の航続距離はおよそ100~400kmといわれているため、その基準値を上回っているDOLPHINは、社用車としても非常に優秀な車種といえるでしょう。
独自の安全技術で安心して運転できる
DOLPHINには、BYD独自の安全技術である“FCTA(フロントクロストラフィックアラート)”と、“FCTB(フロントクロストラフィックブレーキ)”が搭載されています。
それぞれの機能の特徴は、以下の表をご覧ください。
FCTAとFCTBの特徴
| 特徴 |
FCTA | 前方を横切る車との衝突が予想された場合、視覚や音声でドライバーに警告する |
FCTB | FCTAでの警告でも衝突を免れない可能性がある際、自動的にブレーキをかける |
業務で社用車を運転する場合、慣れない道を走行する機会が多くあるので、事故を引き起こす可能性も自ずと高くなります。
これらの安全技術が搭載されたDOLPHINなら、そういった場所でも安心して運転できますね。
ドライバーの事故を未然に防ぐことができる
DOLPHINには、前述したFCTAとFCTB以外にも、優れた機能が搭載されています。
以下では、主な安全機能を一部抜粋してまとめているので、購入する際の判断材料としてください。
DOLPHINに搭載された安全機能
| 内容 |
ドライバー眠気注意力警告 | アルゴリズムによってドライバーの疲労度合いを判定し、その判定が一定を超えると、ドライバーにリアルタイムで注意喚起を行ってくれる |
誤発進抑制システム | 車速10km以下の発進時や低速走行中に、進行方向3m以内に障害物がある場合、アクセルペダルの踏み間違いを抑制する |
車線逸脱警告 | 車が車線から逸脱した際、メーターへの表示や音声で、ドライバーに注意を促す |
このように、DOLPHINに搭載された多くの安全機能によって、ドライバーの命は守られます。
なお、その日の道路状況やドライバーの速度超過、車間距離が近い場合などは、これらの安全機能が作動しないことも考えられるので、普段から安全運転を心がけてくださいね。
駐車スペースが狭くても簡単に駐車できる
DOLPHINのスタンダードモデルとロングレンジモデルは、両方共通したサイズで“全長4,920mm×全幅1,770mm×全高1,550mm”となっており、コンパクトなサイズが魅力です。
一般的な立体駐車場にもきれいに収まるサイズで、非常に使い勝手の良い車種といえます。
自社や営業先の駐車スペースが狭くても、苦戦することなく簡単に駐車できますよ。
複数台購入時も補助金の活用で費用の負担を減らせる
電気自動車を社用車として導入する際、気になるのは購入時の価格ではないでしょうか。
電気自動車の一般的な価格相場は、およそ100万~600万円となっており、決して安くはありません。
また維持費もかかるため、本体の購入価格はなるべく抑えたいですよね。
そこでおすすめなのが、補助金を活用する方法です。
DOLPHINを購入する際は、CEV補助金という制度を利用することができ、35万円の補助金を受け取れます。
こちらの制度を活用すると、スタンダードモデルがおよそ330万円、ロングレンジモデルがおよそ370万円で購入できるのです。
どちらも比較的お求めやすい価格で購入できるので、社用車として複数台の購入を予定している場合は、ぜひこちらの補助金制度を活用してみましょう。
DOLPHINのバッテリーはBYDの技術力が結集した優れものだった!
今回は、DOLPHINのバッテリーについて、性能や特徴を解説しました!
DOLPHINのバッテリーには、BYDの技術が惜しみなくつぎ込まれており、容量と安全性のいずれも高水準となっています。
その用途は多岐にわたり、いざというときには、家庭の数日分の電力を賄うことも可能です。
「バッテリーの品質は何よりも優先したい!」という方に、まさにぴったりな一台と言えます。
DOLPHINについて、バッテリーの性能以外にも知りたいことがあるなら、ぜひBYD横浜中央店までお越しください!
監修者情報
監修者:もっちー
東京都新宿区の株式会社ecloreにて、Webサイト編集長兼Webマーケティング事業部長を担当。
大手美容クリニックのマーケティング担当を経て参画し、現在は自社サイトである『Rank-Quest』の提供するSEOサービスを統括する。
今回試乗させていただいたディーラー様:BYD横浜中央店
所在地:神奈川県横浜市中区長者町1丁目4−14
電話番号:0120-045-089
営業時間:10:00~18:00(毎週火曜日、水曜日は定休日)
対応いただいた担当者様:岡田智美さん
また、BYD ATTO 3の試乗レポートとBYD DOLPHINの試乗レポート、BYD SEALの試乗レポートも公開しているので、ぜひ参考にしてみてください!