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【特集】BYDの電気自動車(EV)はなぜ優れているのか?

更新日:4月17日

こんにちは!

東京都新宿区にある株式会社ecloreにて、事業部長をやっております望月と申します。


これまでに『ATTO3』そして『DOLPHIN』と試乗してきまして、その都度車種ごとの魅力をお伝えしてきたのは、過去のレポート記事にある通りです。

今回は総括として、BYDの電気自動車が、なぜ性能とデザインに優れながらも低価格を維持できるのか、その理由に迫っていきたいと思います!


目次


BYDの電気自動車ラインナップ

BYDの電気自動車の秘密を明らかにする前に、現在BYDが日本で販売している車種、そして今後販売予定の車種をおさらいしておきましょう。

ATTO3


ATTO3は、BYDが日本で最初に販売開始した電気自動車です。

同車はSUVタイプということで、走る場所を選ばない優れた汎用性や、車高があることによる視野の広さを売りにしています。

また、サンルーフや合皮製のシートなど、普通はオプションで付ける装備が標準で搭載されている点も強みです。

満充電時の航続距離が470kmもあるうえに、サービスエリアや商業施設にある急速充電設備を利用すれば、30分で3~8割ほど充電できます。

長距離ドライブでも、充電切れの心配はありません!

DOLPHIN


次に発売されたDOLPHINは、ATTO3よりもひと回り小さいコンパクトカーで、日本でさらに使いやすくなった車種だと言えます。

特に、ATTO3だと使えない場合が多かった立体駐車場も利用できるのは、大きな利点です。

DOLPHINでは、性能と値段の異なる2種類のモデルが展開されています。

補助金込みで購入価格が300万円をきる、お求めやすいスタンダードモデルと、走行性能と航続距離を強化した、ロングレンジモデルです。

安全機能が充実している点も見逃せません!

アクセルを踏み間違えた際の制御機能や、子どもの置き去りを検知する機能などが搭載されており、誰もが安心して利用できる一台として仕上がっています。

SEAL

SEALはセダンタイプの電気自動車で、日本では2024年春に発売予定です。

お求めやすさが意識されていたATTO3やDOLPHINとは対照的に、SEALは高価格帯のハイエンドモデルとして位置付けられています。

実際、現在判明しているスペック上でも、モーター出力や航続距離はATTO3やDOLPHINのロングレンジモデルを大きく上回っています。

ここで、DOLPHINの試乗体験の際にサポートしていただいた、BYD横浜中央店の岡田さんに、SEALのより詳細な情報を聞いてみました!


望月:

SEALの性能が、これまでの車種より優れていることはわかったんですが、ほかにはどんな違いがありますか?

岡田さん:

現状言える内容としては、デザイン面の違いが挙げられます。

ATTO3やDOLPHINの内装が、比較的ユニークなデザインだったのに対して、SEALはシックで上品な印象が強いデザインとなっています。

外観もスポーツカーのようにスタイリッシュで、正統派の高級セダンといった感じです。


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海外での販売実績

ATTO3もDOLPHINも、日本では今年2023年に発売されたばかりですが、海外ではすでにメジャーなんです。

実はDOLPHINは、2021年8月に中国で販売開始されてから、全世界で約43万台も売り上げています!

ATTO3も、2022年2月に中国でリリースされてからの販売台数が、約20万台にも及んでおり、ともに実績は十分に証明されているわけですね。

また、ヨーロッパの自動車安全テスト『EURO NCAP』において、DOLPHINとATTO3のどちらも最高評価を獲得しています。

ただ販売台数が多いのではなく、そこにしっかりと実力も兼ね備えているのが、おわかりいただけるかと思います。

参照元:EURO NCAP

なぜBYDの電気自動車はこれほど優れているのか?


BYDの電気自動車をここまで優秀に仕上げている要因は、一体何なのでしょうか?

そこには、BYDという会社がもつ2つの強みが大きく影響しています。

バッテリーに関する技術力に長ける

まず言及するべきは、BYDのバッテリーに関する技術力の高さでしょう。

そもそも、BYDは当初バッテリーメーカーとして創業しており、電気自動車が一般的になるより前から、バッテリーに関するノウハウを蓄積してきました。

事業拡大の一環として自動車業界へと進出し、電気自動車の販売・製造を開始したのです。

つまり、バッテリー分野はBYDの十八番なわけですね!

そんなBYDが製造する電気自動車用の『ブレードバッテリー』は、安全性・耐久性ともに高水準なうえに、容量も多いという優れものです。

くわえて、バッテリーを構成する材料に希少金属を使っていないので、コストは抑えられているというのだから驚きです。

『ブレードバッテリー』があるからこそ、BYDの電気自動車は航続距離の長さと価格の低さを両立できているのだと言えます。

パーツの内製化の割合が非常に多い

車に必要なパーツのほとんどを内製している点も、BYDの大きな強みです。

日本の自動車メーカーの場合、エンジンや車台など主要なパーツはメーカーが自社で製造し、ほかのパーツは外注するのが基本です。

一般的に、7割近いパーツが外注によって製造されていると言われています。

それに対して、BYDのパーツ内製率はどれほどになるのでしょうか?

岡田さん:

BYDは、自社製品を構成するパーツの約9割を社内で製造しています。

たとえばトランスミッションなど、普通なら外注するパーツも自社で作ることで、余計な製造コストが出ないようにしているのです。

望月:

それはすごい!

性能やデザインが良いBYDの電気自動車を、お求めやすい価格で提供できるのは、企業努力の賜物なんですね。

参照元:地域経済システム研究センター「自動車産業におけるサプライヤー企業の経営資源蓄積と事業展開」

BYDの電気自動車はどんな方におすすめ?

BYDとして「特にこんな方に自社の電気自動車をおすすめしたい」という想いはあるのでしょうか?

この点も、岡田さんに聞いてみました。

岡田さん:

私共としては、特定の層や属性にフォーカスするのではなく、多種多様なお客さまに向けて電気自動車を販売していきたいと思っております。

望月:

客層は幅広く捉えている、ということですね。

岡田さん:

はい、その通りです。

2024年に日本にも登場するSEALを皮切りに、今後は低価格帯の車から高価格帯の車まで、いかなるニーズにも応えられるようにラインナップを拡充させていく想定です。

『ジャパンモビリティショー2023』で展示されたオフロードSUV『U8』や、プレミアムミニバン『D9』などは、その先駆けと言ってもよいでしょう。

残念ながら、上記のU8やD9は、まだ日本での発売が決まっているわけではないそうです。

しかし、もし日本での発売が実現すれば「電気自動車は上から下までBYDで選ぶ!」となる日が来るかもしれませんね!

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BYDが描く電気自動車の展望

BYDの電気自動車がいかに優れているかは、ここまでの内容でご理解いただけたかと思います。

ここで気になるのが、日本における電気自動車インフラの整備状況です。

年々電気自動車の販売台数は増えつつあるものの、充電施設の数や質が追いついていないと、ユーザーとしては不安材料が残ってしまいますよね。

この点について、BYDはどのような展望を描いているのでしょうか?

実店舗の全国展開や充電設備を設置する際のサポートを実施

電気自動車の販売口をオンラインのみに絞る企業もあるなか、BYDは実店舗の展開に力を入れています。

2025年までに、日本全国に100を超える店舗をオープンする想定だそうです。

当然、BYDの店舗には充電設備が設置されますから、充電する場所で困ることは少なくなりそうですね!

ほかに実施している施策としては、お客さまが自宅へ充電設備を設置する際のサポートも挙げられます。

自宅に充電設備があれば、ガソリン車のようにガソリンスタンドへ燃料を補給しに行く手間がなくなるので、電気自動車に乗るならあわせて導入したいところです。

充電ネットワークの拡大

まだ確定ではないのですが、将来的に外部組織の充電ネットワークと連携し、BYDの電気自動車が充電できる施設を、さらに拡大させる構想も視野に入れているとのこと。

これが実現すれば、BYDの店舗や大型商業施設以外で充電できる場所が増えるので、より電気自動車が使いやすくなるでしょう。

岡田さん:

充電ネットワークと連携する際は、あわせて専用のBYDカードを導入することも検討しています。

対応する充電スポットならどこでも、キャッシュレスで簡単に利用できる環境を作るのが目標です。

BYDの電気自動車は同社の高い技術力や企業努力によって成り立っている!

今回は、BYDの電気自動車が優秀な理由を解説しました!

BYDの電気自動車が、性能を維持しつつも低価格に収まっている理由は、バッテリーに関する豊富なノウハウとパーツの内製率の高さにあります。

一方で、今後は高価格な車種もラインナップに追加されるということで、BYDの動向からますます目が離せませんね!

「BYDのことや各車種の話を詳細に聞きたい」という方は、ぜひ一度、BYD横浜中央店までお越しください!


監修者情報

監修者:もっちー

東京都新宿区の株式会社ecloreにて、Webサイト編集長兼Webマーケティング事業部長を担当。

大手美容クリニックのマーケティング担当を経て参画し、現在は自社サイトである『Rank-Quest』の提供するSEOサービスを統括する。

今回試乗させていただいたディーラー様:BYD横浜中央店

所在地:神奈川県横浜市中区長者町1丁目4−14

電話番号:0120-045-089

営業時間:10:00~18:00(毎週火曜日、水曜日は定休日)

対応いただいた担当者様:岡田智美さん


『ATTO3』をはじめ、BYDの電気自動車に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

なお、BYD ATTO 3の試乗レポートBYD DOLPHINに試乗した際のレポートも公開しているので、ぜひ参考にしてみてください!



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