top of page

電気自動車(EV)とハイブリッド車の違いを徹底解説

更新日:4月17日



環境に優しいエコカーの購入を検討しているものの、「電気自動車とハイブリッド車のどちらを選ぼうかな」と決めかねていませんか?

電気自動車とハイブリッド車は似て非なるものであるため、違いを知っておきたいところです。

そこで本記事では、電気自動車とハイブリッド車の違いを解説します。

「2つの車種の特徴や、メリット・デメリットを知ったうえで購入したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

電気自動車とハイブリッド車の違い

電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)の違いは、主に5つあります。

各項目を下記の表にまとめました。


電気自動車とハイブリッド車の違い

電気自動車

ハイブリット車

環境性能

ガソリン車よりは高い

航続距離

フル充電で200~600km程度

満タンで900km以上

燃料費の安さ

安価

電気自動車よりは高価

維持費

12万~19万

15万~22万

受けられる補助金​

国と自治体のものを併用できる

一部対象外がある

環境性能

環境への負担を軽減する機能の有無や、エネルギーを効率的に利用できる優位性を意味する「環境性能」においては、電気自動車のほうが優れています。

電気自動車を動かすのに必要な動力源は、100%電気です。

そのため、走行時にCO2やNOxなどの排気ガスを一切出さないという点で、環境負荷が小さくなります。

一方で、ハイブリッド車は、ガソリンを燃料とするエンジンと、電気を動力源とするモーターを組み合わせて走行します。

ハイブリッド車のCO2の排出量は、ガソリン車と比較すると30%程度少なくなりますが、排気ガスをまったく出さない電気自動車と比べることはできません。

航続距離

1回の満タン給油あるいは1回のフル充電で走れる距離を指す「航続距離」では、ハイブリッド車に軍配が上がります。

現在の電気自動車の車種は、航続距離200km前後の軽タイプを中心とするグループと、400~600km程度走るバッテリー容量の大きいグループに二分されている状況です。

対して、ハイブリッド車を満タンにすると900km以上、フロントエンジン・フロントドライブ車(FF)では1,200km以上走行することができます。

このように、電気自動車とハイブリッド車には、同クラスで比較しても2倍近い航続距離の差があります。

燃料費の安さ

電気自動車のほうが、ハイブリッド車よりも燃料費を抑えることができます。

原油を海外からの輸入に頼っているガソリンと比較すると、国内で発電できる電気は安価な燃料であるためです。

ハイブリッド車は、速度が遅い発進時には電気で動くモーターを使って始動し、燃費効率が良い速度になったときには、ガソリンで動くエンジンに切り替えて走行します。

ガソリン車と比べると燃料費を抑えられるものの、電気のみで走行する電気自動車に及ばないのは致し方ないところです。

維持費

維持費に関しては、どちらのほうが費用を抑えられるのでしょうか?

車の維持費は、燃料費とメンテナンス代、保険料、税金の4つで主に構成されます。

燃料費は、電気だけで走行できる電気自動車のほうが、ガソリンも必要とするハイブリッド車よりも安く済みます。

さらに車検を含むメンテナンス代では、電気自動車はブレーキパッドの消耗が少なく、エンジンオイルやフィルターが不要なので、消耗品代があまりかかりません。

加入が義務付けられている自賠責保険は、車種に関わらず同一料金ですが、任意保険では電気自動車は保険料の割引を受けることができます。

また、電気自動車の購入時には、エコカー減税によって自動車重量税が免税となるほか、グリーン化特例によって自動車税の減税を受けられるので、初期費用の削減が叶います。

ハイブリッド車にもこうした減税措置はありますが、2030年度燃費基準の達成度に応じてという条件がつく点に注意が必要です。

このように維持費はトータルで見ると、電気自動車のほうが有利だと言えます。

受けられる補助金

電気自動車とハイブリッド車では、受けられる補助金に差が生じます。

電気自動車に対する補助金は、国によるものと自治体独自のものの2種類があります。

両者は併用可能なので、電気自動車を購入する際は自治体の補助金制度も忘れずに確認してみてください。

ハイブリッド車の補助金は車種によっては適用されますが、電気自動車と比べると受けられる補助金の種類は少ないのが現状です。

なお、国のクリーンエネルギー自動車(CEV)補助金については、ハイブリッド車は適用外です。


【関連記事】

ハイブリッド車の特徴

ここからは、電気自動車と比較されることが多いハイブリッド車の3つの特徴を紹介していきます。

電気自動車の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

特徴①燃料は主にガソリンを用いる

ハイブリッド車は、エンジンとモーターをそれぞれ効率の良い条件で使用する自動車ですが、主燃料はガソリンです。

エンジン使用時もモーターを併用して走行をサポートする仕組みなので、エンジンにかかる負担は軽減されています。

なお、ハイブリッド車のバッテリーはエンジン走行によって充電されるため、電気自動車のような充電口はありません。

ただし、後述するプラグインハイブリッド車(PHV)は、ハイブリッド車と異なり、外部からの充電が可能です。

特徴②エンジンとモーターを切り替えながら走行する

エンジンとモーターを自動的に切り替えながら走行するのも、ハイブリッド車の特徴の一つです。

スピードを出す場面ではエンジンを主体とし、発進時や加速時など大きな駆動力が必要な場面はモーターを併用するといった具合に、状況に応じて双方を協調させて走行します。

エンジンとモーターの切り替えによって、お互いを補完し合い、走行の無駄を省いているのです。

特徴③燃費性能に優れる

ハイブリッド車は、燃費の効率も優れています。

ガソリン車のようにエンジンのみの場合は、発進時や低速時にガソリンを無駄に消費して、燃費が悪くなるのが難点です。

対してハイブリッド車は、エンジンが不得意な状況ではモーターを駆動させて燃費を最大化させます。

走行中でもエンジンを頻繁に停止することが可能なので、そのぶん燃料の使用を抑えられます。

また、ガソリンの消費が遅くなるため、ガソリン車より給油回数が減るのも利点です。


【関連記事】

ハイブリッド車の種類

ハイブリッド車は、方式によっていくつかの種類に分類されます。

ハイブリッド車

従来のガソリンを燃料とするエンジンに、電気を動力源とするモーターを組み合わせたハイブリッド車には、「シリーズ」「パラレル」「スプリット」の3つの方式が存在します。

シリーズ方式

シリーズ方式では、エンジンで発電した電力をバッテリーに蓄積し、その電力によってモーターを駆動させ車を動かします。

ガソリンエンジンは発電機として機能し、走行自体はモーターで行うので、加速感や乗り心地は電気自動車と変わりません。

ハイブリッドEVともよばれる、バッテリー式電気自動車(BEV)にもっとも近いハイブリッド車です。

パラレル方式

エンジンが主体となって走行し、モーターは補助的な役割を担うのがパラレル方式です。

モーターは発電機としての機能も兼ねているので、エンジンの補助あるいは発電のどちらか一方しか行えません。

発進や加速といったエンジンが不得意とする場面では、モーターがサポートします。

これにより、エンジンの負荷が減って、燃費の消費を抑えることもできます。

スプリット方式

スプリット方式は、エンジンとモーターを状況に応じて使い分けられるシステムです。

走行状態に合わせて2つを使い分けるので、「シリーズ・パラレル方式」ともよばれています。

発進時や低速時にはモーターのみで走行し、通常走行時はエンジンが主体となり、急加速の際は両方を使うといった具合です。

そうすることで、高い燃費を実現できます。

プラグインハイブリッド車

プラグインハイブリッド車は、エンジンを主体とするハイブリッド車に外部から充電できる機能が搭載された車種です。

名前の通り、専用スタンドや家庭用コンセントなどからバッテリーを充電することで走行できるようになります。

モーターの駆動による走行がメインとなるため、エンジンを稼働させることが少なく、ハイブリッド車よりも燃費の消費を抑えられます。

外部充電機能が搭載されているので、電気だけで走れる距離が従来のハイブリッド車より長くなったのも魅力です。

電気を使い切ってしまった場合でも、エンジンの力で走りつづけられるため安心です。

電気自動車とハイブリッド車はどちらがおすすめ?

「電気自動車とハイブリッド車の違いは理解できたけど、どちらを選ぼうか」と迷われていませんか?

自動車は大きな買い物ですから、納得したうえでご自身に適したものを購入したいですよね。

そこでここからは、電気自動車とハイブリッド車がそれぞれ得意とするシチュエーションを紹介しますので、車選びにお役立てください。

電気自動車がおすすめのケース

近所の買い物や通勤といった生活圏内の利用がメインで、車での行動範囲があまり広くないのであれば、電気自動車がおすすめです。

近距離しか移動しない場合、一度充電すれば数日間は運転できるため、外出時に専用スタンドを探したり、充電切れにならないか不安になったりせずに済みます。

ただし、長距離移動が多いのであれば、充電の残りをこまめに確認しつつ、運転する必要があります。

また、戸建て住宅にお住まいで、電気自動車の充電設備を設置できる場合にも、電気自動車はぴったりです。

帰宅後、夜に充電を開始してひと晩経てば、翌朝にはフル充電にできるため、専用スタンドを探す手間がかからず便利です。

さらに、電気自動車には外部給電機能が搭載されているので、地震や台風といった災害時の非常用電源として、また、キャンプなどアウトドアレジャーの屋外電源としても重宝します。

ハイブリッド車がおすすめのケース

加減速の多い街中や、渋滞がよく起こるエリアでの走行がメインなら、ハイブリッド車が適しています。

ハイブリッド車はモーターによる低速走行が多くなるほど、ガソリンを使用せず燃費の向上につながります。

反対に、高速道路やバイパスなどの高速走行がメインであれば、エンジンでの走行となるので、モーターの出番が少なく、ハイブリッド車のメリットをあまり享受できません。

それでも、年間の走行距離が多いのなら、安定して運転できるうえに、燃費性能の恩恵を大きく受けられるのでハイブリッド車がおすすめです。


【関連記事】

電気自動車とハイブリッド車にはそれぞれ魅力がある!

本記事では、電気自動車とハイブリッド車の違いを徹底解説しました。

環境性能や燃料費を含む維持費、受けられる補助金に関しては、電気自動車に軍配が上がります。

一方で、航続距離は、エンジンとモーターを組み合わせて走行するハイブリッド車のほうが優れています。

日常的に運転する距離をはじめとするライフスタイルによって、どちらが適しているのかが異なるため、違いを理解したうえで、あなたにとって最適な1台を選んでみませんか?

BYD横浜中央では、航続距離が長く、多彩な機能を搭載した電気自動車の販売を行っております。

試乗していただくことも可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。



BYD ATTO3の試乗レポート

BYD DOLPHINの試乗レポート

bottom of page